太もものしこりが痛い時は要注意!癌の可能性と対処法!何科?
太もものしこりはなかなか気付きにくい部位ですが、お風呂などで触れた瞬間に覚えのないしこりができていると、不安になりますよね。
そして、たいていは痛みのない脂肪腫の場合が多いようですが、太もものしこりで痛い場合や、押すと痛いなど、痛みがある場合は要注意だそうです。
それから、太もものしこりで癌の可能性があるかといったことや、何科に行けば良いかなども気になりますよね。
そこで今回は、太もものしこりが痛い時に注意することや、癌の可能性と対処法、また、何科に行けば良いのかといったことについて詳しくお伝えしていきます。
目次
太ももにしこりができる場合は?
太ももに覚えのないしこりができていたら、重い病気ではないかと驚いてしまいそうですが、ほとんどの場合は脂肪のかたまりである脂肪腫であることが多いようです。
そして、脂肪腫は、皮膚のすぐ下に脂肪のかたまりができて、柔らかいこぶのようなものが作られてしまうことがあり、これは痛みはなく、肌色のままで簡単にしこりが動くのが特徴だそうです。
それから、リンパ腫といって、リンパ管にウイルスや細菌が入ると退治するためにリンパ腺が腫れて、太ももの付け根などにしこりができることがありますが、赤くなって熱が出るので分かりやすく、ウイルスや細菌が排除されると治るものもあります。
それと、全身をめぐっている血管では、栄養や老廃物が運ばれていて、脚から心臓に戻る時には重力と逆へ流れる必要があるため、その逆流を防ぐ弁が静脈にあるのですが、その弁がうまく働かないと血液がたまってしこりのようなものができたりしまいます。
さらに、アテロームといって、皮膚のすぐ下に袋状のものができ、そこに垢や皮脂などの老廃物が溜まってできるしこりもあって、これは半径状の硬いしこりで、触れても動かないのですが、原因は怪我の傷やニキビ痕など細菌感染しやすい部位にできます。
それと、遺伝的に、または長時間の立ち仕事、妊娠、肥満などが原因で静脈の弁が機能しなくなると、足の静脈に血液が溜まって、血管が曲がったり腫れたりして、こぶができる下肢静脈瘤という症状が現れることもあります。
そして、下肢静脈瘤の場合は、血管が浮いたような状態だったり、こぶができているので見た目で分かりやすく、むくみやすかったり、皮膚が黒ずんだり、かゆみが出るので自身で早めに気付く方も多いようです。
太もものしこりで癌の可能性は?対処法も
太もものしこりは、お伝えしたように様々な原因で起きることがあるのですが、太もものしこりで「押すと痛い」といった特徴がある場合は、軟部肉腫と言って、癌の可能性があります。
そして、軟部肉腫は筋肉、腱、脂肪、血管、リンパ管、関節、神経といった軟部組織から発生し、体のどこにでもできる悪性腫瘍で、約60%が両手や両足にでき、さらにその約50%は太ももにできるんだそうです。
それから、通常はほとんど痛みが生じないので、しこりが小さいうちには気付かないことが多く、大きくなってから触って気付くことが多いので困りますね。
また、軟部肉腫自体は数少ないがんですが、種類は多くあって、手足や太ももに特に発生する悪性繊維性組織球腫や、太ももや骨盤の内部に多く発生する脂肪肉腫などがあるそうです。
太もものしこりの対処法は?
アテロームは良性のしこりなので、基本的には放置しておいて問題ないですが、外科的切除手術で老廃物の入った袋ごと取り除いて治すことができ、脂肪腫に関しても同じなので、こうしたしこりで困ったら整形外科で対処してもらいましょう。
そして、下肢静脈瘤の治療では、医療用の弾性ストッキングを使用する圧迫療法がありますが、しこりができている不要な静脈を取り除く外科手術も行なえるので、詳しくは整形外科で相談するようにしましょう。
ただ、もし押すと痛いといったしこりができていたら、軟部肉腫の可能性があるので、整形外科で悪性か良性かを調べ、いずれにしても自然治癒することはないため、基本的には手術をしてしこりを摘出することになります。
そして、悪性の場合は転移や再発予防のために術後に化学療法を行なうことになり、副作用なども生じて費用も高額になるため、生活にも負担がかかります。
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悪性のしこりの特徴は大きさでチェック!
太ももに限らず、体の様々なところに身に覚えのないしこりができていることってありますよね。
ただ、しこりと一言でいっても悪性の場合も良性の場合もあるのですが、中には痛みなどの自覚症状が現れにくく対処が遅れてしまう場合もあるので、見た目で判断できる特徴を覚えておきましょう。
1、 しこりが5cm以上の大きさになっている
はじめは小さかったしこりでも、気付いたら5cm以上になっていたら、悪性のしこりである可能性が高いです。
2、 しこりが毎日ちょっとずつ大きくなっていく
しこりはある日突然大きなものができるわけではなく、少しずつ大きくなる物がほとんどなんですが、悪性の場合は急激に大きくなるのが特徴です。
3、 しこりに痛みがない
悪性のしこりの特徴の一つに、初期には痛みがほとんど現れないことがあり、痛みが生じる頃には症状が進行してしまっていることが多いのです。
このような特徴のあるしこりを発見したら、まずは整形外科でよく診てもらうようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、太もものしこりが痛い時に注意することや、癌の可能性と対処法、また、何科に行けば良いのかといったことについて詳しくお伝えしました。
まず、太もものしこりの原因には脂肪腫、リンパ腫、アテローム、下肢静脈瘤など様々なものがあり、そのほとんどが外科手術などで対処できますが、押して痛い場合のしこりは軟部肉腫という癌かもしれず、外科手術に加え化学療法の必要もあるのでしたね。
そのため、始めは痛みのなかったしこりが急成長して、5cm以上になったら早めに整形外科へ行き対処することが軟部肉腫のような悪性のがんにならないポイントなので、気をつけるようにしましょう。
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