気管支炎は薬飲まなくても治る?放置の危険性と正しい対処法!

画像1「気管支炎って風邪の延長線上にあるって聞くし、放置で治るんじゃない?」と思っている方はいませんか?

確かに、気管支炎の症状は風邪に似ている部分があるため、薬飲まなくても治るとか、放置してても良さそうって考えてしまうのは無理もないかもしれません。

そこで今回は、気管支炎は薬を飲まなくても治るのか、また、放置しておくことで生じる危険性について、さらに、知っておくべき正しい対処法についてご紹介いたします。

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気管支炎って放置していいの?薬飲まなくても治るのでは?

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気管支炎は風邪をこじらせて発症することが多く、治療方法は自然治癒となるケースも確かにあります。

これだけ聞くと「放置でいいよね?」って思ってしまうかもしれませんが、はっきり言って放置はやめた方が良く、悪化する危険性があります。

だからと言って安易に市販薬に頼るのも悪化の危険性があるためあまりお勧めできません。

◇気管支炎を放置した場合の危険性について

気管支炎を放置した場合の危険性はまず悪化する可能性があるからです。

そして、悪化した場合、肺炎になることがあり入院するケースも多々あるのですが、ここで勘違いしてほしくないところは気管支炎と肺炎は別物であるということです。

別物であるとなんで記載したかというと、別物であるため併発することがあり、併発した場合は非常に症状が重くなって体力のない子供や高齢者の場合はかなり危険な状態になってしまうのです。

もう一つの危険性として、放置するということはマスク等の対処もしないということになり、周りの人にうつして歩いているからです。

もし気管支炎の原因がアレルギーなどのウイルスや細菌以外のものである場合、うつることはありませんが、風邪からくる気管支炎の場合はたいていウイルスや細菌が原因であるため、周りの人にうつる危険性があります。

「あいつ風邪なのにマスクしないでうつして歩いた!」なんて噂が学校や職場で広がってしまったら、もう大変、気管支炎どころの話ではなくなってしまいますよね。

◇気管支炎に市販薬は使わない方が良い?なら飲まなくていいよね?

気管支炎に市販薬を使用しない方が良い理由は前述した通り、悪化する危険性があるからです。

確かに、一般的な市販薬の咳止めなどを飲めば効果は出るでしょうが、その場合気管支の中にある痰が出にくくなって逆効果になり、今度は痰を溶かす去痰薬が必要になってしまいます。

したがって、素人の判断で市販薬を飲むと、このように症状が悪化してしまうので、病院に行って必要な薬を処方してもらい、必ず放置しないで、処方された薬をきちんと飲みきるようにしましょう。

つまり、大切なことは市販薬にはあまり頼らないで医師に処方された薬を飲むことです!

放置はしないけど、病院には行きたくない!という方の対処法

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基本的に風邪によって併発する気管支炎の症状にはどのようなものがあるのかというと、疲労感・のどの痛み・熱・食欲不振・鼻水などがあります。

つまり、これらの症状に対する効果的な対症療法を行うようにすればいいということです。

◇気管支炎による熱にはどう対処するの?

気管支炎による熱はだいたい37.5~38.5度の間になり、耐えられないものではありませんが、それによる寝苦しさや食欲不振に悩まされるケースがあります。

しかし、その場合でも必ず水分不足にはならないように、水分の補充は必ず行うようにしましょう。

ただ、これは痰を出しやすくもなるため非常に効果的ですが、子供の場合には量が多いと吐いてしまう危険性があるため、必ず少しずつこまめに飲ませるようにしてください。

また、熱がでると、汗を大量にかくためこまめに身体を拭いて着替えを行い、体を冷やさないようにすることも大切です。

ちなみに、食欲不振がひどい場合には、一度に食べる量を減らして食事の回数を増やしてあげることで、十分な栄養を確保するようにしましょう。

◇気管支炎による咳にはどう対処するの?

気管支炎には咳がつきものであるため、喉にダメージを受けやすく食事も辛くなってしまいます。

そこで、まず初めに行ったほうがいいのは、熱の項目でも説明した水分補給になります。

これは痰を積極的に排出する効果が期待できて気道の清潔さを保てるようになるので、非常に効果的です。

次に、部屋の環境を改善した方が良いのですが、乾燥が大敵になるため加湿器を使って適度な湿度を保つようにしてください。

また、喉の痛みにより食事がツライときは熱の項目でも説明したとおり、食事の量を減らして回数を分けることも考慮する必要があります。

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正しい対処をするためにも気管支炎の種類を知っておこう!

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気管支炎には急性気管支炎と慢性気管支炎があります。

急性気管支炎はその名前の通り急に症状が出る気管支炎で、慢性気管支炎は数カ月から長い場合には数年もの期間で慢性的に症状が出る気管支炎のことです。

そして、急性気管支炎の症状は発熱・咳・痰・疲労感・悪寒が主だったものなのですが、原因は細菌やウイルスが気管支の粘膜に感染することです。

一方、慢性気管支炎の症状は呼吸困難や慢性的な咳・痰などで、原因は長期の喫煙や大気汚染または家庭や職場における刺激物質の吸入です。

このように症状も微妙に異なる2つの気管支炎ですが、対処方法も異なっており急性気管支炎は対症療法が基本で、眠れないほどつらい咳にはせき止め薬を、痰がよくでるなら去痰剤を用います。

一方、慢性気管支炎への対処方法は気道をきれいにすることが中心で、喫煙から始まって去痰薬や気管支拡張薬を用いた治療を行うことになります。

しかし、違いはあれども2つとも放置は厳禁で、早めに治療を始めないと他の病気を併発してしまい症状が悪化する危険性が高まってしまうため、必ず適切な対応をとり、可能なら病院に行って適切な治療を受けて正しい薬を処方してもらうようにしましょうね。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか?

気管支炎の症状は風邪と似ているため放置されることもよくあるのですが、放置によって悪化する危険性があり、「風邪になった→こじらせて気管支炎になった→放置してたら悪化して喘息や肺炎になってしまった」という最悪なケースになる可能性もあるということでした。

また、気管支炎の時に安易に市販薬で対処すると、悪化することがありますので、できるだけ病院を受診して適切な薬を処方してもらうべきということでしたね。

風邪の症状に似ていて油断しがちですが、たかが気管支炎と軽視しないで、肺炎などを合併させないように早めの対処を心がけるようにしていきましょう!

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