溶連菌とインフルエンザの違い!併発や予防接種についても!

1「溶連菌」と「インフルエンザ」は、症状として40度近い高熱が出ることや流行する期間が11月から4月頃と同時期であるため、発症した段階で違いを見分けることが難しいと言われています。

また、まれに溶連菌に感染した直後にインフルエンザを併発することや、またその逆のパターンもあるそうで、そうなってしまった時にはどのような対処をしたら良いのでしょうか。

そして、インフルエンザは予防接種を受けることができますが、直前に溶連菌に感染してしまった場合は、その後いつから予防接種を受けてよいのか悩みますよね。

そこで今回は、溶連菌とインフルエンザの違いや、併発した場合の対処法と予防接種についてをご紹介いたします。

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溶連菌とインフルエンザの違いはコチラ!?

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・溶連菌の症状

溶連菌の正式名称は「A群β溶血性連鎖球菌」と言い、初期症状としては38度から39度程度の高熱、喉の痛み、頭痛、嘔吐があるそうです。

そして、進行が進むにつれ、耳の下あたりにある首のリンパ節の腫れや、喉の赤い腫れ、全身に紅い発疹、舌がイチゴの表面のように赤く腫れる「いちご舌」と呼ばれる症状が出てきます。

また、溶連菌はインフルエンザが流行する冬のシーズンだけでなく、春から夏にかけても流行するので、注意が必要です。

・インフルエンザの症状

インフルエンザの場合も39度から40度の突然の高熱で始まり、その他の症状としては全身の倦怠感、関節や筋肉痛、頭痛などが現れます。

・溶連菌とインフルエンザの違い

代表的な症状から考えて、初期段階での一番の違いは「喉の痛み」があるかどうかなのですが、症状には個人差があるので、インフルエンザでも喉が強く痛む場合もあるそうです。

溶連菌の場合は進行が進めば発疹やいちご舌が出てくるので、はっきり違いがわかるのですが、初期の段階では素人が判断するのは難しいでしょう。

ただ、インフルエンザも溶連菌も病院に行けば簡単に検査ができ、当日に結果がわかるので、高熱が出た時点で検査をしてもらうことが一番安心ですね。

溶連菌とインフルエンザの治療法はコチラ!?

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溶連菌とインフルエンザは原因となる菌やウイルスも違い、治療法が異なるため、どちらかを判断しないと間違った治療法をしてしまい回復が遅れます。

・溶連菌の治療法

溶連菌の場合は、ペニシリン系の抗生物質を飲むことで、24時間後には感染の心配はほとんど無くなると言われています。

また、通常1~2日で高熱も喉の痛みも治まりますので、そこで身体の状態が良ければ登園や登校が可能だそうです。

しかし注意点として、回復した後でも抗生物質を10日間程度は飲み続ける必要があり、途中で止めてしまうと腎臓病などの合併症を引き起こす可能性があるので、ご注意ください。

そして、確実に溶連菌が完治したかを確認したい場合は病院で尿検査をすることで判断できるようです。

・インフルエンザの治療法

インフルエンザの場合は、発症後48時間以内にウイルスの増殖を抑える「抗ウイルス薬」を服用することで、発熱期間が1~2日短縮できると言われています。

インフルエンザの抗ウイルス薬には、1歳以上から使用できる内服薬の「タミフル」のほか、吸引薬では「リレンザ」や「イビナル」があります。

溶連菌とインフルエンザが併発することはある?

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症状がとても似ている溶連菌とインフルエンザですが、原因はそれぞれ溶連菌とウイルスで別なので併発することもあるそうです。

例えば、抗生物質の薬を飲んで溶連菌の高熱が下がってきたと思ったら、免疫力が低下しているためか数日後にインフルエンザで高熱が出てしまうことがあるのだとか。

そのため、溶連菌と診断されて処方された抗生物質を飲み続けていても、再度インフルエンザとして発熱してしまったら抗生物質では効果が出ませんので、再診を受ける必要があります。

特に、兄弟でどちらかに感染している子がいると、お互いうつし合ってしまうケースが多いようですので、感染してからでは対策は難しいかもしれません。

なので、基本的なことですが、マスクを着用したり、手洗いうがいの徹底や、睡眠や食事をしっかり取ることで、身体の免疫力を高めて事前に感染を防ぐようにしてくださいね。

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溶連菌の直後にインフルエンザの予防接種は受けて良い?

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溶連菌には予防接種はありませんが、インフルエンザにはありますので、ダブル感染を防ぐためにもきちんと受けておきたいですよね。

ただ、溶連菌とインフルエンザが流行する時期は同時なので、インフルエンザの予防接種を受けようと思っていたタイミングで溶連菌に感染してしまうこともあり得ます。

その場合、いつからインフルエンザの予防接種を受けて良いかですが、はっきりとした基準は決めてられておらず、熱が下がってから1週間程度なら大丈夫と判断する医師が多いようです。

ただ、その時の患者さんの身体の状態によっても変わりますので、判断は病院の医師に委ねるかたちになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、溶連菌とインフルエンザの違いや、併発した場合の対処法と予防接種についてご紹介いたしました。

溶連菌とインフルエンザは初期症状がとても似ているので、どちらか判断するのは素人では難しいようですね。

ただ、インフルエンザの場合は発症後48時間以内に抗ウイルス薬を打たないと効果が出ませんので、発熱した段階で早めに病院を受診しましょう。

そこでもしインフルエンザではなく溶連菌だったとしても、抗生物質を処方してもらえば数日で治りますので心配ないようです。

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