突発性発疹が顔でひどい時の対処法と注意点!顔だけの時もある?
突発性発疹は、生後6ヶ月からの乳幼児がかかりやすい感染症で、症状には発熱と発疹の2つの特徴がありますが、発疹は体のどのあたりに現れるのでしょうか?
そして、この突発性発疹による発疹が現れる部位には個人差があり、稀に顔だけにひどい発疹ができる場合もあるようなので、詳しい症状や対処法を知っておきたいですよね。
また、突発性発疹で顔にひどい発疹が現れたときはどうしたら良いのでしょうか。
そこで今回は、突発性発疹で顔がひどい時の対処法と注意点や、顔だけの時について詳しくお伝えしていきます。
目次
突発性発疹で発疹が顔にひどくできる時はある?顔だけの時は?
突発性発疹は、乳幼児の6割がほとんどの場合生後6ヶ月から2歳までの間にかかる感染症と言われています。
なぜなら、赤ちゃんは生後6ヶ月以降になると、それまでお母さんのおへそを通じて分けてもらっていた免疫力が低下し、様々なウイルスにかかりやすくなっているからです。
また、突発性発疹は赤ちゃんが体験する初めての病気とも言われるため、初めての経験に戸惑いひどく不機嫌になるので「不機嫌症」とも言われています。
また、基本的な症状は次の通りです。
1) 突然38~39℃の高熱が現れ、2~3日続いてから解熱し、熱が下がる頃に全身に発疹が現れる
2) 熱が下がる頃、発疹が現れる前に下痢や嘔吐の症状が現れるときもある
3) 基本的には発熱は2~3日、発疹も2~3日程度で痕も残らずキレイになるので、1週間ほどで完治する病気と言われている
ただ、これは一般的な症状の例にすぎず、中には高熱が5日以上続いてから発疹が現れる場合や、熱が下がっても発疹が現れないケースもあり、下痢や嘔吐が現れないこともあります。
これには、原因のウイルスが3種類あり、一般的なヒトヘルペスウイルス6型ではなく、マイナーなエンテロウイルスに感染して症状が現れにくいなどの要因も考えられますし、赤ちゃん自身の免疫力が関係していることもあります。
そして、発疹についても、基本的には胸やお腹から始まり、背中にもポツポツとできて、手足や顔は少なめで、かゆみや痛みは伴わないとされています。
ただ、一部のケースでは、顔にもたくさん発疹が現れたり、顔だけにできる場合もあるそうです。
対処法と注意点!
突発性発疹の発疹には、痛みやかゆみを伴わないので、発疹に塗り薬などを使用する必要はないのですが、抗ウイルス薬がないため、次のような対症療法を行いましょう。
突発性発疹の対処法はコチラ!
1)発熱している間は体を冷やす
突発性発疹の熱は39℃以上の高熱まで上がることがあり、赤ちゃんへの負担が大きいので、脇の下や太ももの付け根、首筋に冷えピタを貼って冷やしてあげましょう。
そして、敏感肌で肌がかぶれる心配がある場合は、ガーゼで保冷剤をくるんであてるだけでも十分です。
また、お風呂はさらに体温を上げて体力を消耗させてしまうため控えると良く、あせも予防のためにも体を濡れタオルや汗ふきシートでこまめに拭いてあげるようにしましょう。
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2)通気性の良い衣服を着させ、体にタオルケットをかぶせ、手首や足首は冷やさない
発熱でつらく、睡眠不足が続くと、症状も長引く上に赤ちゃんの不機嫌も治まらないため、よく眠れるように工夫してあげることが大切です。
そのため、通気性の良い気持ちのいい衣服を着させ、手首や足首は冷やさないようにタオルケットでくるみましょう。
そして、吐き気がある場合は仰向けにすると胸を圧迫させて苦しいため。横向きにして寝かしつけ、水桶やタオルを常備するといつ吐いても安心です。
3)水分補給をこまめに行う
発熱や下痢や嘔吐で、赤ちゃんの体からは大量に水分が失われ、脱水症の危険があるため、水分補給は十分に行うことがとても大切です。
そのため、乳児用イオン飲料や母乳や、ミルクを薄めた飲み物をこまめに与えると良く、嫌がるようであればスポイトを使うなど工夫すると良いでしょう。
また、胃腸への負担になるため、柑橘類のジュースや牛乳は、症状が治るまで控えるようにしましょう。
4) 発疹が現れたら完治のサインなので、その後2~3日は安静にして様子を見る
突発性発疹は、発疹が現れた時点で「完治」のサインなので、その後さらに2~3日は自宅で安静にして、様子を見守るようにしましょう。
そして、赤ちゃんが普段通りの元気を取り戻し、食事や便も問題がなくなったら、外出したり保育園への登園が可能です。
突発性発疹で顔に発疹が現れた時の注意点!
生後6ヶ月以降の赤ちゃんは、発熱や発疹といった症状は珍しくなく、特に夏で免疫力が低下する季節には、夏風邪にかかることもあり、間違えないように注意が必要です。
例えば、顔や体に発疹が現れ、乳幼児に多い症状として、次の2つがあります。
1) 手足口病
コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなどのウイルス感染による病気で、口の中や手足や、口の周りなどに水疱状の発疹が現れます。
そして、発熱もありますがほとんどの場合が38℃以下の微熱とされていて、一部39℃以上の高熱が2~3日続くことがあります。
2)ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナは、突発的に高熱とのどの痛みが現れ、のどの水疱が破れて口の中に多数の口内炎ができ、稀に顔にも発疹が現れることがあります。
そして、高熱や発疹は5~6日ほど続き、原因はエンテロウイルスと言われています。
このように、突発性発疹と似た症状が現れる上に、特に初めての高熱や発疹であることが多いので、赤ちゃんもお母さんも戸惑ってしまい、判断に迷ってしまいますよね。
ただ、手足口病やヘルパンギーナは、一般的に突発性発疹よりも症状が重いとされ、ウイルスの感染力も大変強いため、早めの診断が必要となります。
そのため、もしも迷ったら自己判断をせずに、皮膚科や小児科を受診して、医師と相談するようにしましょう。
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突発性発疹で下痢や嘔吐をする時は?
突発性発疹の場合、全員ではないですが下痢や嘔吐をすることがあり、一部の赤ちゃんはひどい症状を経験することがあるようです。
そのため、下痢が始まったら、胃腸への負担のない食事に切り替え、おむつかぶれを予防するようにしましょう。
そして、水っぽい便の間は重湯にし、軟らかい便に変わってきたらよく煮込んだうどんやスープにすると良く、便の具合に合わせて少しずつ食事を調整してあげましょう。
ちなみに、前述の通り飲み物に柑橘類や牛乳はオススメできず、食事として使う果物や野菜も食物繊維が多いものや、刺激が強い食事は控えるようにしましょう。
また、激しい下痢でお尻が痛く、おむつかぶれを起こす子もいるので、次のようなおむつかぶれ用クリームを塗り、早めの予防を心がけると良いでしょう。
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それから、水分補給が何よりも大切なので、こまめに行うようにし、もしも赤ちゃんが水分補給を嫌がりぐったりとして動かなかったら、脱水症の危険性があります。
この場合は、すぐに病院を受診して、点滴投与を行うなど適切な処置をしてもらうようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、突発性発疹で顔がひどい時の対処法と注意点や、顔だけの時について詳しくお伝えしました。
まず、発疹は胸やお腹、背中などに多く、手足や顔にはほとんど現れないそうですが、症状には個人差があり、一部顔だけにひどく現れる場合もあるとのことでした。
ただ、発疹にかゆみや痛みがないため、塗り薬などは不要で、体を冷やし、よく眠らせ、水分補給を行う対症療法をオススメしました。
一方、乳幼児で熱や発疹が出る夏風邪の2つの症状を紹介し、間違えないように注意が必要で、もし判断に迷ったら病院を受診すると良いのでしたね。
また、突発性発疹では一部下痢や嘔吐をすることがあるので、第一に水分補給に注意し、オムツかぶれなどの予防や便の状態に合わせて食事を調整すると良いのでした。
病気の症状には個人差があるので、一般的な知識と異なるようなら自己判断せず、医師を頼るようにしましょうね!
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