ケロイド体質とは?原因と見分け方や検査方法!遺伝するの?

手術の傷跡や、事故の怪我など、傷跡が何かと残りやすい体質のことをケロイド体質といいますが、ケロイド体質とは具体的にどんなことなのか、気になりますよね。

なので、ケロイド体質とは何か、そのピアスや帝王切開などの手術といった原因や見分け方や診断のポイント、遺伝との関係や検査方法などについて知りたいのではないでしょうか。

それから、ケロイド体質の治療方法なども気になりますよね。

そこで今回は、ケロイド体質とは何か、原因と見分け方や検査方法、また、遺伝するのか、といったことなどについても詳しくお伝えしていきます。

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ケロイド体質とは?原因や見分け方など

転んだ時や何かで切ってしまってできる傷によってできる傷跡は、しばらくすると完全に消えていくのですが、手術でお腹を切り開いたり、事故で深い傷を追ったりすると、誰でも傷跡が残るのでこれをケロイドと言います。

そして、その傷跡はほぼ一生消えることはありませんが、痛みもかゆみも違和感すらないと言われています。

一方、こうした一般的なケロイドとは異なり、「ケロイド体質の人のケロイド」というものがあるそうです。

そして、ケロイドにも大きく分けて2種類あり、一般的なケロイドというのは、皮膚との境界線がはっきりしていて、赤く隆起したような状態のことを指し、一番の特徴は進行性があることで、通常の場合、傷跡より大きくなることはなく、これは肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)というそうです。

反対に、真性ケロイドといって傷跡よりも大きくなっていくものもあり、この増大するスピードは個人差があって、何年もかけて大きくなることもあればあっという間に大きくなってしまうものもあります。

そして、触ったり押さえたりしても特に痛みは感じず、強くつまむと痛みを感じるのも特徴の一つだそうです。

こうしたケロイドは、深い傷や手術のあとにできることが多いのですが、これは人間の皮膚がいくつかの層に分かれており、表面から角層、表皮、真皮、皮下組織という順番で形成されており、傷が真皮といって3分の2以上の深さまで到達すると、この傷を埋めようとコラーゲンが大量に生成されて、それが塊となってケロイドが形成されるのです。

そして、このコラーゲンの大量発生がなぜ起こるのか、というメカニズムはハッキリしておらず、きっかけとしては怪我ややけどなどだけでなく、ニキビやピアス、帝王切開、リストカットなども関係すると言われています。

特に、ニキビやピアスは小さな傷跡なので、ケロイドの症状は分かりにくく、気がついた時には悪化していたということもあるので注意が必要です。

それから、こうしたケロイドのうち、真性ケロイドは軟骨や骨があるところにできやすく、肩や上腕の外側、前胸、顔、背中などに多く、本人が気づかないような小さな傷から発症するため、気づいたときには大きくなっていたということもあります。

ケロイド体質とは?

ケロイドのできやすい人というのは確かに存在し、真性セロイドの場合は30歳未満に多く、白人はなりにくく、黒人や黄色人種に発生しやすいとも言われているそうです。

そして、真性ケロイドは遺伝的要素もあるといわれていますが、肥厚性瘢痕には遺伝的要素はなく、まだ確実ではないものも多いのですが、一般的にはケロイド体質の場合、ピアスを開けるとその穴からどんどん皮膚がふくれあがり、やがて大きなできもののようになってしまうそうです。

なので、一般的には考えにくいような些細なきっかけでもケロイドができてしまうのが真性ケロイド体質の特徴で、ニキビやあせもなんかでも発生しやすいので、ケロイド体質の方は常に気をつかって生活をする必要があります。

ケロイドの見分け方は?診断方法など

ケロイドには進行性の真性ケロイドと、進行の少ない肥厚性瘢痕の2種類があるとお伝えしましたが、肥厚性瘢痕の場合は傷跡に合わせて大きくぷっくり盛り上がりができていても、時間をかけて自然に良くなっていくことがほとんどです。

ただ、肥厚性瘢痕だと思っていたら、進行のゆっくりな真性ケロイドの場合もあって、何年かかけて大きくなっていくのだと気づきにくいこともあるので、経過写真を撮影するなど客観的に患部を見ることができるようにすると良いでしょう。

こうした見分ける正確な診断は医師が行うものですが、経過観察は自分自身でないとできないときもあるので、目安としては傷が治った後の大きさに注目し、治った後しばらく経過してから傷跡が大きくならずに少しずつ小さくなっていくなら肥厚性瘢痕、反対に大きくなっていくようであれば真性ケロイドを疑って、医師に伝えるようにしましょう。

また、軽くつまんで確認してみて、少しでも痛みがあるようであれば真性ケロイドの可能性が高いようです。

それから、病院では、ケロイド体質かどうかを検査するために、アレルギー体質との関連を考えて血液検査を行うことがあるそうですが、血液検査ではある程度の予測がつくという程度で、ケロイドはできてみなければ分からないものが多いそうです。

実際に、ピアスの痕がひどいケロイド状態になるまでには時間がかなりかかり、気づかなかった方もいるくらいなのですが、途中段階でも不思議に思うことがあれば、早めに医師に診てもらって判断してもらい、治療を行うことが大切です。

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ケロイド体質の治療法は?

ケロイド体質の原因は、お伝えしてきたとおりハッキリしないものもあり、体質そのものへの治療というのは現在行われていないそうです。

そして、皮膚科では真性ケロイドの症状の軽減に力をいれている程度なのですが、ケロイドはあたかも癌のように発生しているように見えても、実は癌とはまったく異なるからだそうです。

それから、ケロイド自体が人の器官や臓器を傷つけたり死滅させることはなく、つまり命の問題に関わりはないのです。

でも、ケロイドは痛みやかゆみ、見た目の悪さといった生活の質を著しく落とすので、治療に関しても、生活の質を取り戻すことを最終目標とするそうです。

そして、治療に関しては自然に治るケロイドもありますが、真性ケロイドは数年かかることも珍しくなく、関節の周辺にできて関節の動きを制限したりするので、皮膚の移植手術が必要になることもあります。

また、ステロイドやレーザー治療といったように、症状に応じて様々な治療の選択肢があるので、できるだけ早く取りかかり、早期に治すようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、ケロイド体質とは何か、原因と見分け方や検査方法、また、遺伝するのか、といったことなどについても詳しくお伝えしました。

ケロイド体質とは、真性ケロイドといって、ピアスや手術などの傷跡が傷跡よりも大きくなっていき、徐々に経年変化していくタイプのことを指し、30歳未満の黒人や黄色人種に多く、遺伝的要素もありますが、確実な関連性はまだ明確になっていないのでした。

そして、原因はアレルギーなどとの関連も指摘されており、病院では血液検査などである程度予測することはできるそうですが確実ではなく、傷跡よりも大きくなっていっているかどうかで見分けるのがポイントになるのでした。

このように、ケロイド体質そのものの原因などもはっきりしていないので、体質の治療の仕方は明らかにはなっていないのですが、癌などと違って生命に影響を与えるものではないので、生活の質を落とさないよう、初期の状態で気づき、早めに治療に取りかかるようにしましょうね!

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