意識混濁状態とは?症状や原因と対処法や注意点もチェック!

意識障害といっても実は色々あり、実際になったことがある方やなった方を目にしたことはあまりないため、今ひとつどういうことか分からないですよね。

なので、意識混濁とは何か、傾眠などの状態や、嘔吐、痙攣などの症状や、そうなる原因で薬なども知りたいのではないでしょうか。

それから、意識混濁の対処法も気になりますよね。

そこで今回は、意識混濁状態とは何か、また、症状や原因と対処法や注意点などについても詳しくお伝えしていきます。

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意識混濁とは?症状や状態など

私たちの意識を正常な状態で司るものを上行性網様体賦活体と呼んでいて、このどこかに障害が起こると意識障害を起こし、意識混濁と呼ばれる状態になります。

そして、意識混濁の状態には段階別に症状があり、ただぼんやりしているような軽度の状態のものもあれば、眠りに落ちてしまうような無意識の状態になる場合もあります。

一方で、呼吸はしていても刺激に反応がある場合や、全く反応が無くなる場合まで色々あるので、段階別に詳しくチェックしていきましょう。

1、 無欲状

意識は一応あるのですが、周囲に関心をほとんど示すことがなく、ぼんやりとした状態のことをさします。

2、 傾眠

ウトウトしているような状態ですが、呼びかけなどの軽度の刺激に反応して目を冷まし、簡単な質問にも答えることができますが、放っておくとまた眠ってしまうような状態のことをさします。

3、 昏迷

意識は保たれているにもかかわらず、外界の刺激に対する反応がなく、意志を表に出すことがなくなっている状態のことで、統合失調症や躁鬱病、ヒステリー、てんかんの患者に多い状態だそうです。

4、 半昏睡

昏睡状態の一歩手前の状態のことで、自発的な体の動きはなく、深く眠っているような状態のことをさし、痛み刺激のような強い刺激を与えると、簡単な逃避反応を起こしますが、覚醒はしないそうです。

5、 昏睡

最も高度の意識障害をきたした状態で、目を閉じたまま体の動きは全くなくなり、強い痛み刺激に対しても反応が完全に見られなくなり、ただ生命が維持されているだけの状態のことをさします。

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意識混濁になるのはなぜ?対処法や注意点など

意識混濁に陥るには様々な原因があり、次のように大きく分けて3つに分類することができます。

1、 中枢神経の病変

脳出血や脳梗塞などの脳血管障害や、脳腫瘍および頭部の大けがなどが原因で脳内に深刻なダメージを受けた時

2、代謝性・内分泌疾患や中毒性疾患

血糖値の異常や、ナトリウムやカリウムなどの電解質の異常、肝機能障害や腎機能障害など、または薬の副作用や薬物中毒、低酸素状態、アレルギーによるショックなど

3、 心因性反応低下

精神的な不安感やヒステリーによる興奮、錯乱状態などが原因のとき

この中でも、1の場合は意識が回復したとしても脳にダメージが陥っているような場合は、麻痺や言語障害などの後遺症を残す可能性もあり、重症の脳血管障害や高齢者の頭部外傷の場合では、死亡の確率も高くなるので、注意が必要です。

意識混濁の際の対処法は?

突然目の前で人が倒れて、意識混濁に陥った場合、どのように対処すればよいのか迷ってしまいますよね。

そんなときは、次の3つのポイントを覚えて対処しましょう。

1、 周囲の人に助けを求め、救急車を呼ぶ

まずは意識混濁を起こした人の肩を軽く叩きながら声をかけてみて、反応がない場合や判断に迷った場合はすぐに大声で周囲に助けを求めてください。

そして、119番通報で救急車を呼び、もしAEDが近くにあれば他の人に頼んで持ってきてもらうなども対処として良いでしょう。

2、 意識混濁に陥った人の救急処置

倒れた場所が道路の真ん中など危険な場所であれば、できるだけ速やかに、安全な場所として歩道など安全な場所に避難させましょう。

次に、意識が戻らなければ呼吸を確認し、口の中に異物が詰まっていないかを見てから気道確保を行い、嘔吐があれば体を横に向けて誤飲を起こさないようにしましょう。

それから、怪我をしている場合は可能な限り止血を行うなど、一つずつ冷静に行ってくださいね。

3、 心肺蘇生

脳とお腹の動きを観察して呼吸の確認をし、呼吸がないか普段通りでなければ心肺停止と判断し、できるだけ早く胸骨圧迫による心臓マッサージや人工呼吸を行いましょう。

もし、近くにAEDがあれば、中を開くと手順がすべて書かれており、電気ショックが必要な場合なども機械が判断してくれるので、怖がらずに使用することができます。

そして、救急車が到着するまで応急処置や心肺蘇生をできる範囲で行い、早期に対応すればするほど生存率は高くなるそうなので、できることから行いましょう。

それから、初めて意識混濁の人を前にすると慌てふためいてしまいますが、危険な場所に放置することや、心肺確認もせずに救急車だけを呼ぶ方が危険なので、一つでもできることをするか、周りの人に助けを呼ぶなどといった注意点を覚えておくようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、意識混濁状態とは何か、また、症状や原因と対処法や注意点などについても詳しくお伝えしました。

意識混濁状態とは、意識障害の一種で、反応や意思表示、体の動きなど症状によって状態を5段階に分けることができ、ほとんど眠っているような傾眠といった状態からほとんど刺激反応もしない昏迷などまでいろいろなのでしたね。

そして、原因にも色々なものがあり、脳血管障害や薬物中毒、ヒステリーやてんかんなどがあるのですが、その中でも脳血管障害は最悪の場合死に至ることもあるので注意が必要なのでした。

なので、もしも目の前の人が意識混濁になったら、周囲の人に助けを求めAEDを使い、救急車を呼んでから心肺停止を確認し、蘇生を行うなど、できることをひとつひとつ、冷静にやることがその人の命を救うことにつながるので、いざというときのために覚えておくようにしましょうね!

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