項部硬直とは?原因や症状と髄膜炎との関係!対処法も

項部硬直とは、髄膜炎やくも膜下出血などで認められる髄膜刺激症候で、髄膜が炎症や出血などにより刺激を受けている非常に危険な状態です。

なので、項部硬直の原因や痛み、横指の感度などの詳しい症状、髄膜炎との関係、小児の場合、時間などについて知りたいのではないでしょうか。

それから、項部硬直の対処法についても気になりますよね。

そこで今回は、項部硬直とは何か、原因や症状と髄膜炎との関係、また、対処法などについても詳しくお伝えしていきます。

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項部硬直とは?症状や原因など

項部硬直とは、髄膜炎やくも膜下出血の時に見られる症状で、髄膜や頸部神経、神経根部にむくみが生じ、疼痛(とうつう)閾値が低下すると共に頭頂部、頂部の筋肉に持続的な収縮が起こるとされています。

そして、項部硬直の症状として、うなじや首のあたりの硬直が起きるので、髄膜炎の時など首を下に曲げることができなくなり、あごを胸にくっつけることなどができなくなったりしますよね。

それから、くも膜下出血の場合も、普通の頭痛とは違い強烈な頭痛が現れ、首の後ろに痛みを感じ、吐き気や嘔吐などが現れるのですが、この時の首の痛みは項部硬直によるものです。

そのため、項部硬直の症状が疑われる場合は、首をできるかぎり曲げてみて、顎と胸の間に何本の指が入るまで曲げられるかを調べ、これを何横指と程度を表現します。

それから、項部硬直の検査をして陽性になる割合のことを感度と呼び、髄膜炎の場合、項部硬直が39.4%と高い数値を出したことが臨床試験の報告であるそうです。

また、こうした項部硬直の症状は髄膜炎やくも膜下出血の発作からすぐに現れることは少なく、6~12時間ほど経ってから現れるのが通常だそうです。

ちなみに、子供の場合は特に髄膜炎の可能性が高いのですが、子供は自分自身で症状を説明することができないので、機嫌が悪くて食欲もない、とろとろ眠りがち、首の後ろがつっぱるなどの症状が現れるため、様子がおかしくないかどうか、大人が判断するようにしましょう。

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項部硬直の対処法は?

項部硬直が疑われる場合、他の頸部疾患でケルニッヒ徴候などの症状と鑑別することが必要で、それを経てから頭蓋内圧亢進の徴候を確認します。

それから、くも膜下出血の可能性が高ければ頭部CTあるいはMRI検査を実施し、髄膜炎の可能性が高ければ頭部CTやうっ血乳頭などから脳圧亢進の可能性を除外し、髄液検査を行って、それぞれの治療を行います。

このように、対処には専門知識が必要になるので、項部硬直が疑われる場合は病院を速やかに受診するようにしてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、項部硬直とは何か、原因や症状と髄膜炎との関係、また、対処法についても詳しくお伝えしました。

項部硬直とは、頸部の硬直のことで首がつっぱり、曲がらないといった症状のことで、髄膜炎やくも膜下出血により引き起こり、発作から6~12時間ほどで認識されることが多いということでした。

そして、子供の場合は自分で症状を伝えることができず、機嫌が悪くなり食欲が低下したり、首がつっぱるなどの症状が現れるので、大人が気づいてあげる必要があるのでしたね。

それから、項部硬直が疑われる場合は首をできるだけ曲げてみて顎と胸の間に何本の指が入るか何横指かなどを調べたり、くも膜下出血の可能性がある場合はMRIなども行い、早急な治療を行う必要があるので、早めに病院を受診するなど対処するようにしましょう!

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