エンテロウイルスの症状を大人と子供別に!感染経路や治療法も

エンテロウイルスとは、一般的に夏風邪の病原体と言われることが多いウイルスの一種ですが、夏だけ流行するものではなく年間を通して見られるそうです。

なので、エンテロウイルスの症状で発疹や下痢、麻痺など大人や子供別や、感染経路、原因や髄膜炎など合併症のリスク、糖尿病、検査の方法などについて知りたいのではないでしょうか。

それから、エンテロウイルスの治療や予防法も気になりますよね。

そこで今回は、エンテロウイルスの症状を大人と子供別に紹介しつつ、感染経路や治療法などについても詳しくお伝えしていきます。

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エンテロウイルスとは?症状を大人と子供別に!感染経路なども

エンテロウイルスは特に子供の様々な感染症の原因になることの多いウイルスの一種で、腸管内で増殖するウイルスの事で、腸管ウイルスとも言われることがあるそうです。

そして、様々な型があるのですが、特にエンテロウイルスD68型といって子供が重症化しやすいウイルスのことで、症状としては基本的に

・ くしゃみ、鼻水

・ 発熱

・ 体や筋肉の傷み

・ 発疹

・ 下痢

・ 気管支炎

・ 肺炎

などが多く、時期的に夏に多い症状なので、エンテロウイルスに感染したと気づかないことも多いそうです。

ただ、夏風邪と思い込んでしまい放っておくと悪化してしまい、重症化すると気管支ぜんそくや急性気管支炎などを合併する恐れもありますし、極稀な例ですが後遺症が残ることまであるそうです。

それから、もう一つ流行しやすい型としてエンテロウイルス71に感染すると、手足口病を引き起こし、これが重症化すると髄膜炎や脳炎など、命を落とすような重篤な合併症にかかることもあるそうです。

さらに、急激な病状の進行、時には死に至る場合もあるとされる劇症1型糖尿病の発症原因もエンテロウイルスと言われています。

ちなみに、大人は子供の頃に発症し、既に免疫を持っている場合が多く、エンテロウイルスへの感染は考えにくいですが、ウイルスの型が違えば発症しますし、発症すると子供よりも重篤な症状に陥りやすいので、注意が必要です。

感染経路は?

エンテロウイルスは呼吸器系に作用するウイルスなので、患者のくしゃみや咳により飛沫感染することが多いですが、ウイルスの混ざった飛沫に触れた手で鼻や口に触れることで起きる接触感染も起こるそうです。

そして、空気中に飛散した飛沫はそのままドアや家具、おもちゃなどに付着する場合もありますので、ウイルスに感染した人と同じ空間にいるだけで、その分感染のリスクは高まるそうです。

こうしたことから、集団行動が多く、鼻水をたらしている人同士で触れ合うことの多い子供の間で感染しやすいのですね。

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エンテロウイルスの検査法や治療法は?

エンテロウイルスの症状が疑われる場合は、病院を受診するとアデノウイルスなどと同様に、検査キットで簡易的に検査を行なえるほど、血清型の検査などを行なってより正確に調べることもできます。

そして、重症化しやすく非常に厄介なエンテロウイルスですが、実はワクチンや治療法、予防対策に関して確立されておらず、せいぜい痛みや症状を緩和させるための対症療法をすることしかないそうです。

そして、ノロウイルスやインフルエンザの予防対策と同様に、外出時にマスクをしたり、コップや食器の共有を避ける、病人と直接キスをしたりハグをするなどを避ける、手洗いやうがいを徹底するといったことしかすることがありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、エンテロウイルスの症状を大人と子供別に紹介しつつ、感染経路や治療法などについても詳しくお伝えしました。

エンテロウイルスは、くしゃみなどを感染経路にうつる夏風邪ウイルスの一種といわれていますが、一年中感染の可能性はあり、子供に特に多く、手足口病や麻痺などの原因になり、髄膜炎など重篤な症状を合併しやすいのですが、大人は感染したとしても軽症で済むのでした。

そして、病院でキットや血清で検査を行ない感染が分かると、対症療法を行なうことになりますが、予防法も確立されていないため、インフルエンザなどと同様に、基本的な生活習慣の中で予防することくらいしかすることがないのでした。

とはいえ、エンテロウイルスは重篤な症状だと命を落とすこともあるので、特に夏の時期は気をつけて、子供の様子を見守るようにしましょうね。

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