花粉症で喉の腫れや乾くなど違和感を感じる時の原因と対処法!

花粉症といえば、鼻水・鼻づまり・目のかゆみが三大症状として知られていますが、実はその他にも皮膚のかゆみや熱っぽい感じなどのさまざまな症状があり、その中に喉の症状があります。

具体的には、花粉症でも喉がかゆい、イガイガするといった違和感から、喉の痛みや腫れ、喉の乾燥、咳や痰などの他の病気と区別しにくいようなものまで、さまざまな症状が出るようです。

しかし、花粉症で喉が痛くなったり、咳が出たり、乾くというようなことは何が原因となっているのか気になりますよね。

そこで、今回は花粉症でこのような喉の不調が起こる原因と考えられる病気、またその対処法についてをご紹介していきます。

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花粉症で喉に異常が起こる原因

喉に花粉が届く原因は口呼吸?

花粉症で喉に症状が起こる場合、まずアレルギーの原因物質である花粉が直接喉に届いてしまっているということが考えられます。

そして、その理由として可能性が高いのは、鼻炎による鼻づまりで口呼吸になっているということです。

というのも、スギやヒノキの花粉は比較的粒子が大きいために、鼻呼吸をしている限りはそれほど気道、つまり喉まで届かず、鼻で止まってしまうからです。

しかし、口呼吸になっていると喉が乾燥しやすくなり、それによって痛みや違和感を感じやすくなるだけではなく、花粉が喉に直接届いてしまい、喉に症状が現れる原因の一つになっている可能性があります。

ちなみに、イネやブタクサなどの草花の花粉はスギやヒノキなどの樹木の花粉と比べて粒子が小さく、そのために鼻呼吸であっても気道に花粉が届きやすいため、喉の症状が出やすいと言われています。

鼻水が喉に流れる「後鼻漏」

鼻づまりによる喉のトラブルは実は口呼吸以外にもあり、それが鼻水が大量に喉に流れてしまうことによって痰が絡んだ感じや喉の違和感、咳などを引き起こす「後鼻漏(こうびろう)」という状態です。

通常、鼻では粘膜を潤すために常に鼻水が分泌されており、その一部は鼻の奥から喉へと流れ落ちています。

なお、この喉へと流れ落ちた分の鼻水は、無意識のうちに飲み込んでしまっています。

しかし、鼻炎や風邪などで鼻水の分泌量が増えると、喉に流れる量も増えてしまい、特に睡眠時に横になると鼻水が喉に溜まってしまい、痰が詰まっているような感じや咳込み、喉の違和感などを感じるようになってしまうのです。

咽頭アレルギー

口呼吸などの原因によって花粉が喉へと届いてしまっている場合、喉の違和感や咳などが続く咽頭アレルギーの症状を起こしている可能性があります。

ちなみに、咽頭アレルギーでよく見られる症状は咳(咳止め薬が効かない)や喉の不快感(痰が絡んでいる感じ、イガイガ・チクチクする)で、これらの症状が3週間以上に渡って続くという場合が多いようです。

また、花粉が原因ならば外出時に症状がひどくなるといった傾向も見られるでしょう。

なお、アレルギーを引き金として咳が起こる病気には、この後にご紹介する咳喘息の他にもいくつかありますので、正しい治療を受けたい場合には耳鼻科または呼吸器内科、アレルギー科の専門医の診察を受けるようにしてください。

咳が出るなら咳喘息の可能性も?

花粉の時期に咳が出て、喉のイガイガ感などもあるという場合、今までご紹介した原因の他に気をつけておきたいのが咳喘息の可能性です。

咳喘息とは、2ヶ月以上に渡って痰の絡まない乾いた咳(会話などをきっかけに出始め、一度出始めると止まらない)が続いたり、喉のイガイガ感などを伴う気管支の病気で、花粉の他にも空気の寒暖差や煙草の煙などを原因として発症します。

ちなみに、気管支喘息との違いはゼーゼー、ヒューヒューという特徴的な呼吸音がしないことや、息が苦しくなったりしないことです。

そして、元々アレルギーを持っている人は咳喘息を発症しやすいうえに、花粉によって気道に炎症が起こっている状態でさらに花粉を吸い込むなどの刺激が加わることによって症状が悪化しやすくなるようです。

それだけではなく、咳喘息は治療せずに放置してしまうと気管支喘息に移行してしまう場合もありますので、きちんと専門医に診断してもらい、治療を受けることが大切です。

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花粉症の人は別のアレルギーも起こしやすい!?

その症状、「口腔アレルギー」かもしれません!

喉だけではなく、舌や口の中にもイガイガした感じがある、また腹痛や下痢などの消化器の症状もあるといった場合には、花粉症ではなく口腔アレルギーが原因の場合があります。

口腔アレルギーとは、果物や生野菜に含まれる物質によって口の中や喉など、食べ物が通る場所にアレルギー反応が起こるもので、主な症状は唇や舌、口の中、喉などに現れるかゆみ、しびれ、むくみなどです。

また、重いアレルギー反応であるアナフィラキシーショックを起こして、呼吸が苦しくなったり、意識を失ってしまうような場合もあります。

なぜ、食べ物のアレルギーが花粉症に関係するのかというと、この果物や生野菜に含まれているアレルギーの原因物質は花粉と構造が似ているため、アレルギー反応を起こす元となっているIgE抗体が花粉と同様の反応をしてしまう「交差反応」が起こってしまうからです。

そのため、花粉症を発症している人は口腔アレルギーも発症することがあり、シラカバやブナ科の花粉症の人はおよそ2割、スギ花粉の花粉症の人はおよそ1割強の人が口腔アレルギーも発症しているようです。

なお、どの花粉にアレルギーがあるかによって口腔アレルギーを起こしやすい食べ物はある程度決まっており、主に次のようになっています。

もし、その中に普段よく食べているものがある場合には、一度控えてみるのもいいかもしれませんね。

・スギ、ヒノキ

トマト

・シラカバ

リンゴ、モモ、さくらんぼ、豆乳、ナッツ類

・イネ科

トマト、スイカ、メロン、オレンジ、バナナ

・ヨモギやブタクサ

メロン、スイカ、セロリ、バナナ

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花粉症の喉トラブルへの対処法はこれ!

とにかく花粉を遠ざける

やはり、花粉症の対策として一番重要なのは花粉に極力触れないということです。

ですので、外出時にマスクやメガネなどで対策している方も多いと思いますが、マスクは顔にフィットするものを選ぶ、マスクの内側にもう一枚ガーゼを当てるなどの工夫によって、吸い込む花粉の量をさらに減らすことができます。

また、家の中でも対策は必要で、外出から帰ってきたら服を叩いて花粉を落としてから家に入る、洗濯物は外へ干さないなどの対策のほか、こまめに部屋を掃除したりするようにしましょう。

特に、ベッドの上や枕の周辺に花粉があると寝ている間に吸い込んでしまいますので、枕カバーをこまめに交換したり、空気清浄機をつけたまま寝る、マスクをしたまま寝るなどの方法で喉への対策を行うのもいいですね。

病院で治療する

先にご紹介したように、花粉による喉の症状が起こる原因はいくつかあり、症状によって治療に使用する薬が異なる場合があります。

ですので、たぶん自分はこうだろうと自己判断せずに、耳鼻科や呼吸器内科、アレルギー科の医師の診察を受けて、正しい治療を行うことが大切です。

また、口腔アレルギーが疑われるような場合には、どの食べ物が原因となっているのかをきちんと検査してもらうことで、症状が現れることを未然に防ぐことができます。

なお、医師の診察を受ける際には、どのような症状がいつ、どんな状況で(室内か室外か、何をしていたか、何かを飲食したかなど)現れるのか、それがどのくらいの期間続いているのかということをあらかじめメモしておき、花粉症であることとともに伝えると診察がスムーズになりますよ。

アロマの力でセルフケアしてみよう

花粉症そのものを治すことはできませんが、アロマテラピーを活用することで鼻炎や咳などの症状を和らげる効果が期待できます。

ちなみに、花粉症に活用できるアロマテラピーのオイル(精油・エッセンシャルオイル)には次のようなものがあります。

なお、利用する際にはティッシュやハンカチに数滴垂らしたものを嗅いだり、お湯を入れたマグカップに数滴垂らして蒸気を吸い込んだり部屋に拡散させるといった利用法がおすすめです。

そして、精油を直接肌につけたり、口に入れたりすることは絶対に避けるようにしてください。

・ティートリー

殺菌効果がある精油で、風邪の予防や喉の不調に用いられます。

・ユーカリ(ユーカリ・ラディアータ)

こちらもティートリー同様の効果を持っている精油で、呼吸器の不調に用いられます。

・マートル

痰や過剰な粘液をサラサラにして排出しやすくする効果を持っている精油です。

・ペパーミント

すっと鼻が通る香りでおなじみですが、精油にはマートルのように粘液を排出しやすくする効果があります。

・カモミール・ジャーマン

市販のトローチやうがい薬などにも使用されるアズレンという成分が含まれている精油で、喉の不調に用いられます。

まとめ

いかがでしたか。

花粉症で喉の腫れや違和感などを感じる原因は、アレルギーによる炎症によって後鼻漏や咳喘息、咽頭アレルギーなどや口腔アレルギーなどのさまざまな症状が引き起こされていることです。

そして、対処法としては喉の不調の原因がどの症状なのかということをきちんと知り、それに合わせた正しい治療を行うことが大切になります。

また、普段からアレルギーの元となっているものをできるだけ遠ざけたり、掃除やアロマテラピーなどの手軽にできる対策法で花粉症を悪化させないようにすることも大切です。

なお、日々の食事や漢方などの方法で、体質を改善したことによってアレルギーが軽くなった方もいらっしゃるようですので、日頃口にする物にも気をつけたいですね。

ぜひ、今回の記事を辛い喉の症状を和らげる助けにしてください。
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「花粉症を体質改善で治す方法!効果的な食べ物や食事と漢方など!」についての記事はコチラ!

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