花粉症は様々な症状を引き起こし、中には胸が痛いとか胸が苦しいといった花粉症からは想像できないものが生じることがあるのです。

このように、あまり想像がつかない症状が出ると花粉症と結びつかないかもしれませんが、花粉症と思わないで対処法を間違えると、いつまでたっても症状が改善しないで、悩まされることになってしまいます。

そこで今回は、花粉症で胸が苦しい時や痛い時の原因と対処法について解説し、薬で治るのかどうかもご説明します。

 花粉症で胸の痛みが出る時はあるのか

花粉症による胸の痛みの症状については意見が分かれていて、関係ないという意見もありますが、花粉症がひどくなったことで胸の痛みや胸が苦しいというように症状が悪化する場合もあるので、一概に無関係とも言えないそうです。

というのも、花粉症によって咳の症状が出るようになると、その咳が長く続きすぎたことで気管支が炎症を起こして気管支炎を発症してしまうことがありますし、花粉を鼻から吸い込んで炎症を引き起こし、その後、炎症を起こした細胞が気管支に入り込んでしまうことで気管支炎になってしまうこともあるのです。

そのため、花粉症の人が気管支炎を併発すると胸の痛み・咳・痰・背中の痛みといった症状が出るようになり、胸の痛みを抑えるためには両方の対処法を実行する必要があります。

このように、花粉症が気管に悪い作用をもたらすことで気管支炎やアレルギー性喘息といった症状を引き起こすので、胸の痛みや息苦しさ、また、呼吸が早くなることによる胸の苦しみを訴えるようになるのですね。

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花粉症による胸の苦しみへの対策は？

花粉症で胸の苦しみや痛みがあるときは、気管支炎といった他の病気を併発している可能性があるので、花粉症対策のみでは対処しきれないことがあります。

そのため、あまりにも咳が酷いのなら応急的な対策として、下記の対応をしてみてはいかがでしょうか。

・加湿器を付けて湿度を60%程度に保つ

・できる限り体を内側から温めて加湿効果を促すようにする

・タバコを控える

・うがいをしっかり行う

しかし、これらの対策はあくまで応急手当のようなものなので、恒久的な対策は別にとる必要があり、症状が重いのなら医師に診てもらうようにしてください。

そして、根本的な対策としては花粉症の症状がひどくならないようにするためにも、免疫力を低下させない生活を心がけて、しっかりとマスクなどを使うと良いでしょう。

しかし、花粉症による気管支の炎症が疑われるのなら、花粉症の治療薬に使う点鼻薬といったものは効果がなく、症状が改善しない可能性があるので、ぜんそく治療にも使われる吸入ステロイド薬といったものを使うことになります。

また、注意点としては、気管支炎の症状かどうかを判断するためには、しっかりと症状を説明しないと伝わらないことがあるため、咳が酷いとか胸の痛みや苦しみといった症状に悩まされているといったことをしっかりと医師に言うようにしてください。

このように、花粉症と気管支炎の両方にかかってしまった方は、花粉症と気管支炎の治療を両方とも行う必要があるので、咳があまりにもひどいとか呼吸に違和感があり息苦しいといった症状があるのかをしっかりと確認して、気管支炎かどうかを医師に明確に判断してもらい、気管支炎用の薬と花粉症用の薬を両方処方してもらいましょう。

薬で何とかなるの？

花粉症による胸の苦しみといった症状を治すには、花粉症の症状を抑えることと、気管支炎の治療を並行して行うことになります。

しかし、花粉症は薬を使って治るものではなく、あくまで症状を抑えるために使われるものなので、いつも花粉症に悩まされている方はひどくなる前に服用して症状が出ないように努める必要があります。

そして、気管支炎になってしまった方は花粉症対策で使う薬はほとんど効果が無いので、咳が酷い方は中枢性鎮咳薬や気管支拡張剤を使い、痰が多くなって苦しめられている方は去痰薬を使って治療をするようにしてください。

つまり、胸の痛みや苦しみといったものは気管支炎の治療をするための気管支炎用の薬を使うことで治る可能性は高いですが、この気管支炎の原因となった花粉症は症状を抑えることはできても薬で治すことはできないということになります。

まとめ

いかがだったでしょうか？

今回は、花粉症で胸が苦しい時や痛い時の原因と対処法について解説し、薬で治るのかどうかもご説明しました。

花粉症の症状として胸の痛みや苦しみといったものが出ることはありますが、それは花粉症による炎症症状が原因で気管支炎を併発している場合があるのでしたね。

そして、花粉症による胸の痛みや苦しみといったものを除去するためには、花粉症の治療以外にも気管支炎の治療をする必要があるので、医師にしっかりと症状を説明し、気管支炎の治療も並行して行う必要があるということでした。

また、胸の症状の原因である気管支炎は薬で治療ができますが、気管支炎の原因となった花粉症は薬では症状を抑えるだけで治すことはできないということでしたね。

最後に、花粉症の症状によっては気管支炎という厄介な病気を誘発して、花粉症の治療のみでは収まらないケースもありますので、まずは花粉症の症状を抑えるべく体質改善をするようにしましょう。
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