左胸や右胸の下が痛い(ズキズキやチクチク)時の病気と対処法!

左胸や右胸の下など胸の下がズキズキ、チクチク痛む時は、何か重大な病気なのではないかと心配になってしまいますよね。

なので、右胸の下が痛い時や左胸の下が痛い時の原因でストレスや病気について、呼吸すると痛い、息苦しい、咳が出る、骨が痛む、一瞬痛む、食後に痛むなどの症状についても知りたいのではないでしょうか。

それから、右胸の下が痛い時や左胸の下が痛い時で、女性でしこりがある場合や病院は何科へ行くべきかといったことも気になりますよね。

そこで今回は、左胸や右胸の下がズキズキやチクチクといったように痛い時の病気と対処法などについて詳しくお伝えしていきます。

スポンサーリンク

左胸や右胸の下が痛い時の症状や病気は?対処法も

普段の暮らしの中で突発的に胸の下に痛みを感じる時は、ズキズキとした痛み、チクチクとした痛みなど、人によって症状もそれぞれだと思います。

そして、一時的な症状に過ぎないものもあれば、重大な病気である可能性もあるので、次の通りチェックしていきましょう。

1、肋間神経痛

肋間神経痛は、あばら骨や背中、脇腹、脇の下、そしてまれに胸の下にあるみぞおちにも激しい痛みを感じる症状で、息苦しく短い場合は一瞬ですが、長い場合は数分以上続くこともあり、症状が悪化すると一日中ズキズキと痛んでとてもつらいです。

そして、深呼吸をしたり咳をするとよりひどく痛みを感じますが、この症状だけであれば神経の炎症か椎間板ヘルニアなど別の病気のことも考えられる一方で、肋間神経痛は重症化するとあまりの痛さに話すこともできなくなってしまいます。

それから、統計的に見ると左胸よりも右胸の下が痛むという方が多いようですね。

こうした肋間神経痛の原因はまだ解明されていないのですが、おそらく精神的なストレスによるものと言われていて、人は精神的なストレスを感じると無意識に筋肉が緊張状態になり、神経を圧迫するため激しい痛みを感じることが多いのだそうです。

また、姿勢の悪さや、生活習慣で徐々に背骨がゆがんでくると肋骨に負担がかかり、肋間神経痛を引きおこすこともあるので、一概にストレスとも言い切れません。

・ 対処法は?

肋間神経痛が疑われる場合は、まずは整形外科を受診し、治療法としては内服薬が処方されるのでそれを服用するか、あまりに痛む場合は一時的に局所麻酔注射をして痛みを緩和させることもできます。

または、鍼灸治療も肋間神経痛に効果的だそうなので、自分自身が通いやすい方を選んで治療しながら、姿勢を正しくしたり、精神的なストレスを開放するよう意識すると良いでしょう。

2、心筋梗塞

心筋梗塞は高齢の方の病気と思われがちですが、元日本代表サッカー選手の松田さんが突然亡くなったり、女優の天海祐希さんも心筋梗塞で入院したりと、若い方でも罹患する可能性のある病気です。

そして、症状としては強い胸の痛みを感じ、呼吸困難や吐き気、胃の痛みや冷や汗などが現れ、発症からわずか数時間(約3時間)のうちに死亡する可能性のある恐ろしい病気で、前兆として狭心症の発作が現れることが多いのですが、すぐに収まってしまうので心筋梗塞のサインを見逃してしまうことが大半なのだそうです。

また、高齢者や糖尿病の方は無痛性心筋梗塞といって、痛みが現れない心筋梗塞を起こしている場合もあり、倦怠感や吐き気だけが現れ他の症状だと思ってしまいがちなので、特に注意が必要です。

そのため、胸の下の痛みや、胸やみぞおちが急に圧迫されたような痛みを感じる場合は心筋梗塞を疑って用心するようにしましょう。

そして、こうした心筋梗塞の症状は、動脈硬化や心臓に繋がる動脈に血栓が詰まることで起こり、脱水状態や寒暖差の変化、睡眠不足、慢性的な疲労によって起こることが多く、特に早朝や夜間、また冬の寒い日に突然発症しやすいという特徴があるそうです。

・ 対処法は?

心筋梗塞が疑われる場合はすぐに救急車を呼び、病院で治療をする必要があり、動脈に血栓が生じて血流が停止すると心筋が壊死してしまうので、その前に素早い治療が必要になります。

3、胃びらん

胸の下が痛く、特に腹部の上の方に痛みを感じる場合は、胃の粘膜に炎症を起こし胃粘膜の表面が傷ついてしまう胃びらんという病気にかかっている可能性があり、胸の下の痛みに加えて吐血などの出血が現れることが多いそうです。

そして、この病気の原因はまだ解明されていないのですが、ストレスやアルコール、香辛料などの過剰摂取によるものが多いとされているので、内科か消化器科を受診すると、胃酸分泌抑制薬や胃粘膜保護薬を服用することで保護し、徐々に改善する治療を行います。

そのため、日頃から食生活やアルコールの摂取量の見直しを行い、精神的なストレスをためないようにして胃液の過剰分泌を抑える努力が必要になります。

特に左胸の下が痛む時は?

・ 急性膵炎

膵臓は胃の後ろあたりにあり、食べたものを消化する外分泌機能と、ホルモンを分泌し糖をエネルギーに変換するという2つの働きがあるのですが、急性膵炎とはアルコールの過剰摂取などで膵臓が自身の出した膵液によって膵臓を消化してしまい、その結果としてその他の消化器官が他の炎症を起こしてしまう病気だそうです。

そして、腹部や胸部、背中に鈍痛や激痛が現れ、発熱や吐き気、嘔吐、腹部誇張感などが現れます。

こうした症状の原因はアルコールの過剰摂取であることが多く、それ以外の原因は胆石や糖質異常症が考えられるのですが、男性が女性の約2倍発症しやすいと言われており、男性だと40~50代、女性は60~70代に多いそうです。

それから、急性膵炎が疑われる場合は病院で内科を受診すると、一度絶食状態にした後に胃酸分泌抑制薬を使い消化器官を安静にし、膵液の自己消化を抑えるために蛋白分解酵素阻害剤という酵素を用いた治療を行い、抗生物質で膵臓内や膵臓周囲の感染を防止するそうです。

・ 膵臓がん

膵臓はガン細胞に浸食されていてもなかなか気づかずに進行してしまうことが多いガンで、心臓の下あたりの痛みや背中が痛むといった症状が現れ、進行していくと皮膚や白目が黄色くなる黄疸が出て体重が激減するので、異変を感じたら早めに内科や消化器科を受診しましょう。

・ 急性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍

胃は心臓の下に左右二つありますが、胃の症状はどちらかと言えば左側が痛むことが多いそうです。

そして、風邪や暴飲暴食などで胃粘膜が荒れる急性胃炎では胃の辺りや背中が痛み、食欲不振や発熱、吐き気、場合によっては嘔吐することもありますが、軽度の場合は安静にしていれば1日ほどで治りますし、病院で胃酸分泌抑制薬や胃粘膜保護薬を処方してもらうことで治るそうです。

一方で、胃潰瘍や十二指腸潰瘍は、胃から出る胃酸がそのものの内膜を溶かすほど強烈に分泌されてしまい、その結果として胃壁が傷ついてただれて、悪化すると筋肉まで溶かしてしまう病気だそうです。

そして、特にみぞおちから左脇にかけて鋭い痛みが現れ、胃潰瘍だと食中か食後に現れますが、十二指腸潰瘍の場合は空腹時に痛みが現れ、酸っぱいゲップや真っ黒い血便が出ることも特徴です。

また、吐血や血便が出た際には症状がかなり進行していて穴があいてしまっている場合が多いので、できるだけ早く消化器科を受診し、バリウムによるX線造影検査と内視鏡検査を行うそうです。

ちなみに、こうした胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因はストレスのことも多いのですが、多くはピロリ菌が関係しているので、治療では内服薬でピロリ菌を除菌するか、重度であれば入院治療を行うそうですよ。

特に右胸の下が痛む時は?

・ 胆石症・胆嚢炎・胆管炎

右胸の下が痛む場合には胆嚢の病気が考えられ、胆石症・胆嚢炎・胆管炎などの病気が挙げられるそうです。

そして、胆嚢とは肝臓から作られる胆汁を溜めておく臓器ですが、胆汁は十二指腸のすい液と混ぜ合わせることで脂肪分を分解する重要な役割を持っていて、この胆嚢が上記のような病気にかかると、激しく刺すような痛みが現れ、右肩や背中も痛み、吐き気や発熱、黄疸なども現れるそうです。

そして、急性の場合は食後の1~2時間後に右胸の下から脇腹にかけて、または肩や背中に立っていられないほどのひどい痛みが走り、敗血症を起こすと意識低下や血圧低下などのショック症状を引きおこします。

そのため、こうした胆嚢炎が疑われる場合は内科か消化器科を受診し、絶食状態にしてから抗生物質の投与を行い、場合によっては胆嚢を手術で切除する他、胆嚢に針を刺して胆汁を抜く治療を行うこともあるやっかいな病気です。

なので、初期症状として背中に違和感を感じる場合や、右胸の下や脇腹が痛むようなら、胆嚢炎を疑って早めに病院を受診するようにしましょう。

・ 腎結石

腎結石は背中や腰あたりに痛みを感じることが多く、右の腎臓に結石ができていると右胸の下に痛みを感じるそうで、他にも発熱や吐き気、血尿などの症状が現れます。

そして、放置していると水腎症に移行し、有害物質が蓄積していって腎不全を起こしてしまうのですが、ほとんどの場合は健康診断の尿検査で発見されるので、毎年しっかり診断を受けるようにしましょう。

女性の胸の下が痛い場合は?

女性の胸の下が痛い場合は、乳腺炎といって特に出産後の授乳を行っている方に見られ、授乳中の女性の2~3割はかかる症状である場合が多いそうです。

そして、始めは胸に痛みや熱を伴うしこりができたり、赤みを帯びるなどの症状が出て、重症化すると発熱や寒気、頭痛や関節痛を伴い、半透明の白色ではなく黄色い母乳が出ることで気づくそうです。

それから、乳腺炎には急性うっ滞乳腺炎と呼ばれるものと、化膿性乳腺炎と呼ばれる2種類の乳腺炎があり、前者は乳房にある乳腺と呼ばれる母乳を外へ出す管に母乳が詰まる症状で、後者は細菌が乳房に入ることで炎症を起こしている状態だそうです。

そして、前者は高カロリーの食事や姿勢の悪さによる胸部圧迫や、赤ちゃんに母乳をあげるときにどちらか片方の乳房だけであげていることなどが原因になるのですが、後者は乳児に乳歯が生え始めて母親の乳首に傷が生じ、そこから細菌が入ることが原因となるそうです。

こうした乳腺炎の症状は、食生活の見直しや、母乳をあげる時に左右バランス良く母乳をあげること、姿勢を正して胸部を圧迫しないことなどで徐々に改善していくそうです。

そして、乳腺炎はかなり高い確率で女性がかかる病気ですが、産婦人科で母乳マッサージを受けたり、授乳後に乳首を消毒するなどの予防を心がければ防げるので、早めに取りかかるようにしましょうね。

それから、化膿性乳腺炎の場合は授乳を中止し、抗生剤を投与して冷やすことで痛みを軽減する治療も行うのですが、治りが遅い場合は切開手術によって膿を切除する方法が必要になることもあるので、早めに婦人科を受診して治療を行いましょう。

しこりがある場合は注意!

女性の左胸の下が痛く、しこりがある場合は乳がんになっている可能性があります。

そして、一般的には痛みがあまりない固いしこりを見つけることが多く、乳腺炎とも間違えられやすいのですが、片側の胸の下だけがチクチク痛んだり、胸の奥を刺すような痛みがあるようであれば乳がんを疑い、早めに婦人科を受診するようにしましょう。

スポンサーリンク

胸の下のリンパのこりに効くマッサージは?

胸の下の痛みについて色々とお伝えしてきましたが、重大な病気であることはまれで、ほとんどの方は冷えや疲れによってリンパがこってしまい、血流が悪くなって痛んでいることも多いそうです。

なので、なんだか胸の下が痛いなと思ったら、ちょっと胸の下の脇のあたりをこぶしでごりごり押してみて、痛みを感じるようであればマッサージをして改善していきましょう。

そして、リンパは私たちの体内の全身を走っていますが、リンパは走る向きが決まっていて、その流れを促すようにしてマッサージをすると効果的なので、左胸や右胸の下の場合は、内側から脇に向かってごりごりと流してあげましょう。

また、こうしたリンパのマッサージを行うことによって日々の疲れも緩和し、他の部分の痛みの改善にも効きますし、女性の場合はバストメイクにも効果的なのでオススメですよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、左胸や右胸の下がズキズキやチクチクといったように痛い時の病気と対処法などについて詳しくお伝えしました。

左胸や右胸の下が痛い時は、ストレスによる肋間神経痛、疲労による心筋梗塞、アルコールの過剰摂取による胃びらん、特に左胸の下が痛い時の膵臓の症状、特に右胸の下が痛い時の胆石の症状について説明し、疑われる症状が現れたら内科か消化器科を受診すると良いのでしたね。

そして、女性で胸の下が痛い場合は乳腺炎の可能性が高く、生活習慣で治るうっ滞乳腺炎と、治療が必要な化膿性乳腺炎もありますが、しこりがあったら乳がんを疑った方が良く、なるべく早く婦人科を受診すると良いのでした。

しかし、こうした胸の下の痛みは重大な病気であることは確率的にはまれで、ほとんどがリンパのこりなどによるものなので、日頃から疲れをためないようにリンパの流れを意識したマッサージを行って、体をほぐして健やかに過ごしていきましょうね!

スポンサーリンク

このページの先頭へ