二日酔いの下痢や寒気の原因と治し方!熱の対処法や薬の注意点も

二日酔いになると、頭痛や吐き気だけでなく、お腹もダメージを受けて下痢に苦しむ時ってありますよね。

なので、二日酔いの下痢や寒気、熱が現れる時の原因と、下痢が緑色の時、そして水を飲むなど治し方のポイントや、正露丸など薬の注意点について知りたいのではないでしょうか。

それから、二日酔いによる下痢が治らない時の対処法はどうすれば良いのでしょうか?

そこで今回は、二日酔いの下痢や寒気の原因と治し方、また、熱の対処法や薬の注意点についても詳しくお伝えしていきます。

スポンサーリンク

二日酔いで下痢の症状が現れるのはなぜ?治し方は?

アルコールを飲み過ぎると、血管が拡張することでズキズキとした頭痛が現れたり、脱水状態になるので吐き気の症状が現れたりします。

そして、アルコールの分解の仕組みでアセトアルデヒドが体内に残ってしまうと、これが原因で頭痛、倦怠感、吐き気といった症状が現れるとされています。

一方で、アルコールは胃酸の分泌を促し、胃酸過多になるので、喉もとが酸っぱいような吐き気の症状が現れ、食欲不振になりますよね。

それから、肝臓はアルコールの分解で精一杯になってしまうので、胆汁の生成が間に合わなくなり、これによって脂肪を分解することができなくなるため、下痢の症状が現れます。

また、肝臓の機能が正常に働いていないと、胆汁の血中濃度が高くなるので、黄疸を引き起こし、それによって便の色が緑色になることがあります。

 寒気や熱は?

アルコールを飲んでいる最中は体がぽかぽかと温まるのに、二日酔いになったとたん寒気が走ることってありますよね。

そしてこれは、飲酒によって血管が拡張するので、体内に溜まった熱を排出しようとするからです。

また、もう一つの原因として、急性アルコール中毒になると、血中アルコール濃度が急激に上がることで、中枢神経の働きが鈍化し、これによって体温を調節する部位が機能しなくなるので、寒気を引き起こし体温が下がってしまうのです。

このように、アルコールによるダメージで消化器系や肝臓などの内臓の機能が弱り、中枢神経の働きが異常になると、脳を麻痺させてしまいます。

そして、交感神経と副交感神経のバランスが悪くなるので、寒気がしたと思っていたら、やがて発熱するので、寒気と熱っぽさを繰り返すこともあるそうです。

治し方は?

二日酔いで下痢を起こしている時は、体の様々な機能がダメージを受けているので、少しでも早く回復させてあげましょう。

1、 水を飲む

二日酔いで下痢の時には、体は脱水状態になり、具合が悪くなるだけでなく便の色が緑色になるなど、危険な状態になることもあるので、水を積極的に飲むようにしましょう。

そして、水を飲むだけでも良いのですが、アルコールによって水だけでなく、ミネラルやイオンまで失われているので、スポーツドリンクや経口補水液の方がオススメです。

それから、冷蔵庫から出したての冷えた状態だと、ただでさえ寒気がしていてつらいので、常温の状態で飲む方が良いでしょう。

また、食用の重曹を小さじ1~2杯程度、水200mlに溶かして飲むと、二日酔いによる吐き気がスッキリして治るそうなのでこちらもオススメですし、体内では消化不良や胸焼けを改善するよう働きかけてくれます。

2、 しょうがをすり下ろして味噌汁に入れる

体を温めるしょうがをすり下ろして、味噌汁やスープに入れて飲んでみましょう。

味噌汁なら、味噌に塩分やミネラルが含まれているので、脱水症状の改善効果もまとめて期待することができ、体がぽかぽかになりますよ。

二日酔いの下痢の時に正露丸は使っていい?薬の注意点

二日酔いの下痢の症状が辛い時には、薬で下痢を止めたくなりますが、どのような薬がオススメなのでしょうか?

オススメの薬

・ 正露丸

下痢止めといえば日本で一番有名な「正露丸」は、木クレオソートを主成分とし、殺菌効果のない静菌効果のある薬なので、アルコールによってダメージを受けた胃腸の環境を整え、下痢の改善へと導く効果があります。

そして、正露丸は冷えや暴飲暴食によって起こる下痢に効果を示す薬なので、過剰飲酒による下痢には効果的なのだそうです。

・ ハイチオールC

シミやソバカスといった肌トラブルに効果的なイメージの強い薬ですが、実は主成分であるL-システインには、肝機能の向上をサポートする作用があります。

そして、アルコールの分解で精一杯になり、ダメージを受けている肝臓の機能を改善するよう作用してくれるので、間接的に下痢を回復してくれます。

・ 第一三共胃腸薬

第一三共胃腸薬は、二日酔いによる胃もたれや胸焼け、吐き気、むかつきなどの症状を抑制する効果があるので、下痢にも間接的に効きます。

使用しない方が良い薬

二日酔いの時には、下痢だけでなくズキズキとした頭痛なども現れるので、頭痛薬も飲みたくなりますよね。

でも、自宅に常備しているからといってロキソニンを含む鎮静剤を飲むのは厳禁です。

それはなぜかというと、ロキソニンを含む内服薬は飲むと胃で溶けた後に腸で吸収され、さらに肝臓で分解された後の残りの成分が薬としての効果を発揮するのですが、二日酔いの時にはアルコールの分解で肝臓がいっぱいいっぱいになっているので、ロキソニンを分解できないのです。

そして、そのせいでロキソニンが効き過ぎてしまい、過剰に効くことで胃腸を荒らしてしまう可能性が高いので、かえって症状が悪化してしまうのです。

なので、頭痛が辛い時には水をたくさん飲んだり、次の項目でオススメする二日酔いに効く食べ物を食べて徐々に治していきましょう。

効かない場合は?

もしもこうした対処法を行っても症状が回復せず、めまいやふらつきがひどくて、体がぐったりするようであれば脱水症状が悪化している可能性があります。

その場合は、自宅で水分補給をしているだけでは危ないので、病院へ行って点滴を打ってもらうようにしましょう。

スポンサーリンク

二日酔いの下痢の時、食べてもいい食事は?

二日酔いの下痢の時には、胃酸過多を起こしているので、胃腸に負担をかけず、胃に優しい次のような食べ物を食べると良いでしょう。

・ おかゆ

炭水化物をとるのであれば、おかゆなど柔らかいごはんや、食パンの白い部分、そしてうどんなどがオススメです。

・ 湯豆腐

良質なタンパク質が豊富に含まれる豆腐は胃の粘膜修復に効果的なので、冷たいままでなく、昆布出汁でさっと温めて食べるようにしましょう。

・ バナナ

果物を食べるなら、胃腸に優しいバナナがおすすめなので、お腹がすいた時などのおやつにも良いですね。

このほかにも、肝機能を強化するアブラナ科の野菜(ブロッコリーやカリフラワー、キャベツなど)や、アルコールの代謝を促すかぼちゃの種、ごま、玄米、ウコン、それからアセトアルデヒドの分解を促進させるしじみやあさりといった貝類も効果的ですね。

そして、いずれの食材も冷たいままではなく、スープなど温めた状態で食べて、体を冷やさないように注意しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、二日酔いの下痢や寒気の原因と治し方、また、熱の対処法や薬の注意点についても詳しくお伝えしました。

二日酔いの下痢は、アルコールの分解で肝機能が低下し胆汁の生成が追いつかなくなることで現れ、黄疸を起こすと緑色の便が出ることもあるのでしたね。

そして飲酒による血管拡張でたまった体内の熱を排出すると寒気が起きたり、中枢神経が鈍化して体温のコントロールができなくなり寒気と熱を繰り返すこともあるのでした。

その場合の対処法として、重曹水などの水分補給や、しょうがのすり下ろしで体を温めること、薬では正露丸やハイチオールC、第一三共胃腸薬など効果的な胃腸薬などのオススメと、ロキソニンがNGな理由、症状改善にオススメの食べ物も紹介しました。

ただ、もしもこうした対処法を行っても回復せずぐったりしているようであれば、ひどい脱水状態かもしれないので、病院へ行って点滴を打ってもらってくださいね!

スポンサーリンク

このページの先頭へ