風邪の治りかけにだるい理由と対処法!他の症状や食事の注意点も

%e7%94%bb%e5%83%8f1風邪の症状が治まってきて、治りかけの状態になってもだるい、咳や痰、鼻水が出るといった症状が一部だけ残ってしまうと、仕事や家事をするのも辛くて困ってしまいますよね。

そして、発熱したときと同じように汗をかいて治そうとしても、風邪の治りかけの症状というのはなかなか治せませんよね。

また、治りかけの状態で無理をしたり、間違った対処法をしてしまうと、他の病気にかかってさらに治るまでに時間がかかってしまうこともあります。

そのため、風邪の治りかけの時の対処法を知りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、風邪の治りかけのだるさや咳や痰、鼻水、頭痛といった症状の原因や対処法とともに、風邪の治りかけに効果のある食べ物についてもご紹介していきます。

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風邪の治りかけにだるい理由とその対処法とは?

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そもそも「だるい」とはどんな時に起こるの?

「だるい」という状態や倦怠感は、主に心身の疲労や栄養不足などで起こりますが、風邪の時のだるさはウイルスが体内に入ったことで免疫機能が働いていることが原因である場合が多いようです。

というのも、風邪は体内に原因となるウイルスが侵入することで起こるので、それを追い出すために体は発熱して体温を上げるなどの免疫機能を働かせます。

すると、体温を上げるために筋肉を震わせたり、皮膚表面の血流を減らして体温が体の表面から逃げることを防ぐといったさまざまな反応が起こり、これらによってだるさを感じることがあります。

また、栄養不足や睡眠不足、疲労しているなどの風邪を引きやすい条件の時はだるさを感じやすい時でもありますので、そのせいでだるさを感じているということも考えられるでしょう。

風邪の治りかけにだるい理由はこれ!

風邪の治りかけにだるい理由として、以下のような理由が考えられます。

・まだウイルスが体内に残っていて、免疫機能が働いている

・咳や発熱などで体力を消耗してしまい、疲労している

・風邪によって免疫機能や傷ついた粘膜の再生に大量のビタミンなどが使用され、栄養不足の状態となっている

つまり、さきほどご紹介した「風邪を引きやすい状態はだるさが起こりやすい状態である」というのと同様に、「風邪の治りかけもだるさが起こりやすい条件が揃っている」ということですね。

風邪の治りかけのだるさにはこう対処しよう!

風邪の治りかけのだるさへの対処法は、「疲労を回復する」「栄養をしっかりと摂る」という2点が非常に大切となってきます。

まず、疲労の回復ですが、これはしっかりと睡眠などの休息を取ることが一番だといえるでしょう。

また、症状のピークを過ぎたからといって、しっかりと治っていないうちに健康な時と同じように仕事や家事などを頑張りすぎてしまうと、だるさが抜けないばかりか風邪をぶり返してしまう可能性もあるので注意が必要です。

そして、栄養をしっかりと摂るというのは、ただ単にサプリメントなどで失った栄養素を補給するのではなく、バランスの良い食事を通じて体力の回復をサポートしてあげると、疲労回復にもつながりますし、次にまた風邪を引いてしまうといったことも避けられるでしょう。

なお、風邪の治りかけに摂りたい食事についてはこの記事の最後で解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

風邪だと思ったら別の病気!?長引くだるさには注意しよう

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半年以上長引く倦怠感が特徴の「慢性疲労症候群」とは?

近年、強い疲労感や微熱、喉の痛み、関節痛などが半年以上続く「慢性疲労症候群」という病気の存在がわかってきました。

この病気は発見されてからまだ日が浅いため、原因や治療法について解明されていないことが多いうえに、この病気についての知識を持っていない医師も多く、正しい治療を受けていない人がいる可能性もあるようです。

なお、現在この病気の原因ではないかと考えられているものの中には、免疫機能の異常や風邪をはじめとしたウイルスなどへの感染、栄養不足などがあります。

ですので、あまりにも長い間倦怠感が治らない、睡眠などの休息をどれだけ取っても回復しないといった場合には、一度専門の医師がいる病院で診察を受けたほうがいいでしょう。

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風邪の治りかけのあの症状への対処法は?

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風邪の治りかけの咳は、痰によってウイルスを外へ排出しようとする働きから起こる場合や、炎症を起こした気道がささいな刺激に敏感に反応して起こっている場合があります。

なお、前者の場合には咳は出来る限り止めずに痰を排出してしまったほうがウイルスを追い出すことができるのですが、後者はウイルスの排出とは関係ありません。

ですので、痰が絡む咳の場合には痰をとりあえず出してしまうこと、乾いた咳の場合にはマスクなどで喉の保湿をしたり、外部の刺激から保護をしてあげることが対処法になります。

しかし、どちらのタイプの咳であっても、激しい咳や長引く咳は体力を消耗してしまいますので、そのような時には病院で痰を切りやすくする薬や、咳止め薬を処方してもらうのも有効です。

また、咳の後にゼイゼイ、ヒューヒューというような音がしたり、痰の色が濃い黄色から黄緑がかっているような場合、咳や痰、微熱が2週間以上続く場合には急性気管支炎や結核といった別の病気の可能性もありますので、症状が長引いて気になるという場合には医師の診察を受けるようにしてください。

先ほど咳についての説明で触れたように、痰は喉の粘膜がウイルスを絡め取って体の外へと排出しようとする働きなのですが、痰の状態によっては他の病気である可能性があるので注意が必要です。

ちなみに、風邪の治りかけの頃に出る痰は膿のような淡い黄色のものが多く、これは風邪のウイルスと戦った後の白血球や粘膜の細胞が含まれているためにこのような色になると考えられています。

そして、このような場合の対処法は、出来る限り痰を出してあげることになりますが、咳のし過ぎは体に負担となりますので、痰を出しやすくする薬などを利用してみてください。

一方で、濃い黄色や黄緑がかった色、またはさび色や血が混じったような色になっている場合には細菌への二次感染や肺や気管支が他の病気にかかっている可能性も考えられますので、今まで見たこともないような色の痰が出て、それが続くという場合には医師に相談することをおすすめします。

鼻水

風邪の治りかけの鼻水は痰と同様に淡い黄色のものがほとんどで、よく言われる「黄緑色の鼻水が出たら治りかけ」というのは誤りです。

というのも、黄緑色というのは白血球の死骸やウイルスが大量に含まれている色ですので、風邪の症状がピークの時などに多く見られます。

そして、このような風邪の治りかけの鼻水への対処法としては、痰と同じく出来る限り外へ排出してあげることになりますが、鼻をかむ際には耳を痛めないように片側ずつから、少しずつ出していくように注意してください。

また、鼻水があまりにもひどい時には市販の風邪薬などで症状を緩和してあげてもいいでしょう。

なお、頬や額などに痛みがある場合や、鼻水から悪臭がするような場合は、細菌への二次感染から急性副鼻腔炎を起こしている可能性があります。

そして、この場合には抗生物質による治療が有効ですので、耳鼻科の医師の診察を受けるようにしましょう。

頭痛

風邪の治りかけの頭痛は、免疫機能によって頭部の血流量が変化していることが原因となっている場合や、鼻づまりなどが原因となっている場合があります。

なぜ免疫機能によって頭痛が起こるのかというと、風邪のウイルスを退治するために必要な白血球を作り出すために体は血液の循環を良くしようと血管を膨張させるため、これによって血管の近くにある頭部の神経が刺激されてしまうからです。

また、先ほどご説明した急性副鼻腔炎でも、炎症を起こしている場所によっては頭痛が起こる場合があります。

このような場合の対処法は、まずは風邪薬で症状の改善を試みて、それでも症状が数日のうちに治まらないといった時には医師の診察を受けるようにしてください。

なお、多くの風邪薬は解熱や鎮痛の効果がある成分が含まれていますので、頭痛薬と併用してしまうと限度を超えた量の薬を摂取してしまう可能性があります。

すると、思わぬ副作用の引き金となることもありますので、風邪薬は他の薬とは併用しないように注意してください。

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風邪の治りかけに摂りたい食事とその注意点

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風邪の治りかけに効く栄養素は?

風邪の治りかけには、やはり抵抗力に関わるビタミンB、ビタミンCが含まれているものや、体を温める効果のあるもの、消化がよく、エネルギーになりやすいものを積極的に摂りたいものです。

ですので、おかゆやうどんに生姜やネギ、卵や鶏のささみなどを加えたものや、ゆずやレモンを使ったドリンク類などがおすすめです。

また、冬の時期に旬を迎え、スーパーでもよく見かけるレンコンは、ビタミンCが豊富なだけではなく、粘りの元となっているムチンという成分が胃腸などの粘膜を整える作用を持っていますので、良く煮込んだり、すりおろして消化しやすくした状態にして利用したいですね。

風邪の治りかけの食事で注意するべきことは?

風邪の治りかけの時には、汗をかいて治そうと辛いものを食べるのは逆効果となる場合があるので注意が必要です。

というのも、辛いものを食べると一時的に体温が上昇して体は温まりますが、汗をかくことで体温は下がってしまうからです。

ですので、薬味として唐辛子などを利用するのはいいのですが、汗をかかないと食べられないほどの辛いものは弱った体への負担となりますので避けるようにしてください。

まとめ

いかがでしたか。

風邪の治りかけにだるいと感じる理由は、免疫機能の働きや、風邪からの回復のために栄養などを使い切ってしまって体が疲労していることが原因のようです。

また、そのように体が疲労してしまう要因として、咳や頭痛などの症状が長引いてしまうことがありますので、ぜひ今回の記事を参考に対処してみてください。

そして、風邪の治りかけには栄養たっぷりの食事で体をいたわり、また風邪がうつったりしないようにきちんと治すことが大切ですので、しっかり体力をつけて風邪の時期を乗り切っていきたいものですね。

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