エリスリトールの危険性や下痢などの副作用!血糖値への影響も!

%e7%94%bb%e5%83%8f1エリスリトールはステビアなどと同じく糖質の一種ながら、糖尿病の人をはじめとした糖質制限を行っている人達に人気のある甘味料で、ラカントなどに使用されています。

糖尿病の人などに使われている理由は、カロリーや血糖値への影響についてがほとんどですが、その他にもエリスリトールには虫歯になりにくいなどの利点もあるようです。

しかし、加熱しても大丈夫なのか、妊娠中に使用しても副作用などの危険性はないのかなど、気になることもありますよね。

そこで今回は、エリスリトールとはどのようなものなのか、砂糖に換算するとどの程度のカロリーになるのかといった基本的なことや、公的機関にも認められた安全性に関する情報とともに、下痢やアレルギーといった注意すべき症状についてもご紹介していきます。

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エリスリトールとは

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存在量が少ない「希少糖」の一種

エリスリトールとは、砂糖と同じく糖質の仲間で、自然界にわずかに存在している希少糖と呼ばれる糖の一種です。

ただし、同じ糖質であっても、希少糖は体内で砂糖とは違った有益な働きを持っていることが近年注目されており、研究が進められています。

なお、天然のエリスリトールはメロン、ブドウ、梨などの果物やきのこ類の他、醤油、味噌、日本酒、ワインなどの発酵食品に含まれています。

しかし、一般的に商品として流通しているエリスリトールはブドウ糖を酵母によって発酵させることで作られており、単体の甘味料としてだけではなく、ラカントSやパルスイートカロリーゼロなどのダイエット向け甘味料の他、主に食品製造の分野で使用されています。

例を挙げると、エリスリトールが含まれている身近な物はお菓子や清涼飲料水、健康食品などです。

エリスリトールの特徴は?

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エリスリトールはカロリーゼロの甘味料!?

エリスリトールと砂糖の違いは、甘さとカロリー量、そして血糖値への影響と虫歯についてだと言えます。

まず、甘さについてですが、エリスリトールの甘さは砂糖よりも少なく、およそ砂糖の75%程度の甘さしかありません。

また、水に溶ける時に周りの熱を吸収する作用があるため、口に入れるとひんやりと感じられます。

そのため、ダイエット用甘味料などではステビアなどの砂糖よりも甘さの強い甘味料とブレンドすることで砂糖と同程度の甘さに調節してあったり、食品においてはキャンディや歯磨き粉などのひんやりとした食感が必要とされるものに使用されることもあるようです。

次に、エリスリトールのカロリーは砂糖が1グラムあたり約4キロカロリーあるのに対し、なんと0キロカロリーで、これは糖質の中で唯一の値です。

なお、この0キロカロリーという値は、厚生労働省の特殊栄養食品のための難消化性糖質のエネルギー評価法(平成3年衛新第71号)等によって公的に認められています。

そして、虫歯についてですが、エリスリトールは砂糖と違って虫歯の原因となる酸を作らないだけでなく、口の中の悪玉菌の活動を弱め、歯垢を分解する働きもあります。

ゆえに、エリスリトールは砂糖よりも虫歯になりにくい甘味料であると言えるでしょう。

砂糖との性質の違いに注意

エリスリトールは加熱した時などの状態が砂糖とは異なるため、砂糖と全く同じように使うことはできないので注意が必要です。

まず、加熱した場合ですが、砂糖は加熱すると焦げてカラメルになる一方、エリスリトールは水飴状に溶けるだけで焦げることはありません。

そのため、お菓子作りなどに使う場合には砂糖を使った場合とは仕上がりが変わることがあるので注意が必要です。

しかし、加熱しても味は変化しないので、煮物などの料理に使うなど、特性を知った上で使用していきたいですね。

エリスリトールは糖尿病や妊娠中の人でも大丈夫?

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エリスリトールは血糖値が上昇しない!?

エリスリトールは体内への吸収・代謝が他の糖質とは異なり、血糖値にほとんど影響を与えないため、糖尿病などで糖質を制限している方に向いています。

通常、糖質は小腸でブドウ糖に分解・吸収された上で、体内でエネルギーとして使用されますが、エリスリトールは人間がエネルギーとして利用できない構造の物質で、小腸で吸収されてもその9割ほどは尿から、残りの1割ほどは便から排出されてしまいます。

そのため、血中にブドウ糖として運ばれることがないため、血糖値が上昇せず、またインスリンの分泌も促さないのです。

また、カロリーもゼロですので、糖尿病で血糖値が気になる方や、糖質制限ダイエットなどをしている間でもエリスリトールは使っているという方も多いようです。

妊娠中の人でも大丈夫

エリスリトールは妊娠中に使用してはいけないといった決まりはないので、妊娠中に妊娠糖尿病と診断されたなどの理由で血糖値が気になるという方も使用することができます。

実際に、エリスリトールを含んでいるパルスイートやパルスイートカロリーゼロはメーカーが「妊娠中の女性でもお子さんでも、どなたでも安心してご使用いただけます」とホームーページ上で回答しているので、妊娠中の血糖値管理に役立ててみてはいかがでしょうか。

なお、パルスイートやパルスイートカロリーゼロにはアスパルテームという成分が含まれており、これはフェニルケトン尿症の人には影響が出ることがあるようです。

ですので、不安な場合には主治医に相談してから使用するようにしてください。

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エリスリトールの注意すべき副作用とは?

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お腹がゆるくなる「緩下作用」

エリスリトールは摂取する人の体質や摂取量によっては、下痢を引き起こす緩下作用というものがあります。

しかし、エリスリトールは同じような仲間であるキシリトールなどとは違い、そのほとんどが小腸で吸収されて尿となって排出されてしまうため、下痢を起こす確率は低く、もし下痢が起こってもそれは一時的なものですので、特に心配する必要はありません。

ただし、症状が長引くなど気になる点がある場合には、エリスリトールを摂取していることなどを告げ、医師の診察を受けるようにしてください。

なお、JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門委員会)はエリスリトールの摂取量について『安全性が十分に高いので、1日摂取許容量は定める必要がない(ADI not specified)』としています。

一方で、成人ならば一度に40グラム前後のエリスリトールを摂取すると下痢を起こしやすいという日本国内での研究結果もありますので、カロリーゼロだからと無制限に摂取するのは控えておいたほうがよさそうですね。

アレルギー

極めて低い確率ではありますが、エリスリトールは他の食品などと同じようにアレルギーの原因となる可能性があります。

というのも、2013年にNHKでエリスリトールによるアレルギーを起こした女性の様子とともに全国での甘味料が原因のアレルギー患者の数についての調査結果が報道され、甘味料が原因でアレルギーを起こしている、またはその疑いがある33人のうち15人がエリスリトールによるアレルギーだったとされているからです。

しかし、エリスリトールを製造するメーカーが外部に依頼して調査した結果、エリスリトールによるアレルギーはその他の食品アレルギーよりも発症する確率が格段に低いとされています。

とはいうものの、アレルギーを起こす確率がゼロであるとは言い切れませんので、もしエリスリトールを摂取してかゆみやじんましんなどの気になる症状が出るようであれば、アレルギーを専門とする医師の診断を受けることをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか。

エリスリトールはカロリーゼロで血糖値に影響を与えないという、糖尿病やダイエット中の人には非常に役に立つ甘味料です。

また、世界的に安全性が高いと評価されており、日本でも厚生労働省に認可されて多くの食品に使われています。

しかし、大量に摂取すると下痢を引き起こす原因となる他、人によってはアレルギーを引き起こす原因にもなる危険性もあります。

ですので、エリスリトールを使用する際には摂取量に注意するとともに、気になる症状があれば医師に相談するようにしてください。

ぜひ、正しい使い方を守って、エリスリトールを健康な生活の助けとして上手に使っていきたいですね。

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