気管支炎で熱なしもある?発熱の有無を左右する要因と対処法!

%e3%82%b5%e3%83%a0%e3%83%8d%e3%82%a4%e3%83%ab風邪を引いた後や、寒い時期に咳が止まらない時、また、乾燥し始めると急に止まらない咳や痰で悩まされる人がいますよね。

それは、もしかしたら気管支炎かもしれません。

また、一般的に知られている気管支炎は、発熱があり、完治までに長引くことが多いですが、中には熱が出ない場合もあるのだとか。

なぜ、同じ気管支炎でもこのような違いがあるのでしょうか。

そこで、気管支炎で熱なしもあるのか、また、発熱の有無を左右する要因と対処法をご紹介していきたいと思います。

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気管支炎でも熱がない場合がある?熱の有無を左右する要因とは

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そもそも、気管支炎の原因は細菌やウイルスによる感染が原因で引き起こされるものと、タバコや空気汚染、汚染物質などを吸い込むことによって引き起こされるものとがあります。

そして、風邪を引いた後などに止まらない咳やゼイゼイいう呼吸、痰といった症状が見られる場合は、細菌やウイルスが気管支の粘膜にまで感染して起こる感染性気管支炎が考えられます。

そのため、細菌やウイルスを除去しようと咳が出ると同時に、体も細菌やウイルスと戦うため発熱をしてしまうのです。

その場合、38.5℃ほどの高熱が3日から5日ほど続く場合もあり、完全に治るまでにも数週間かかってしまい非常に危険でということが分かりますね。

特に、小さいお子さんは、風邪やインフルエンザの後に細気管支炎にかかりやすく、低酸素や脱水といった危険な症状に陥りやすいので注意が必要です。

ですので、チアノーゼやヒューヒュー、ゼイゼイいう呼吸がある場合はすぐに病院を受診するようにしましょう。

そして、もう一つ熱が発生しない場合の気管支炎は、慢性気管支炎と呼ばれるものになります。

これは、先ほどご紹介した原因の中の、タバコや汚染物質を吸い込んだことによるものなのだとか。

また、症状として発熱はありませんが、呼吸がしづらい、咳が出るなど感染気管支炎と同じ症状に加えて、息が切れるという症状がみられます。

それから、慢性気管支炎の場合は、慢性閉塞性肺疾患に含まれており、肺気腫と共に重篤な肺の疾患とされており、肺炎や呼吸不全を引き起こすと言われているので恐いですね。

その他にも、この慢性気管支炎の場合は空気が乾燥する冬に引き起こされやすく、他の季節には症状が落ち着いていることが多いのも特徴です。

つまり、気管支炎で熱があるかないかを左右する要因は、気管支炎を引き起こしている原因に違いがあったのです。

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気管支炎で熱がない場合の対処法は?

気管支炎で熱がある場合とない場合では、対処の仕方も違いがあります。

まず、感染性気管支炎の場合は、細菌やウイルスによるものなので、こまめに水分をとり早めに病院を受診するようにしましょう。

特に子供の場合は、全体管理を行う必要があるかもしれないので、専門医の判断が必要ですね。

そして、15歳以下の子供さんの場合は、高熱が続くからといって解熱剤を安易に使うのも危険です。

例えば、市販の薬にはアスピリンやアセトアミノフェンなどが用いられていますが、これを子供に使用すると、ライ症候群といった脳炎や脳症などの重篤な症状を引き起こしてしまうので、決して使わないようにしてくださいね。

そして、熱がない場合の慢性気管支炎の場合ですが、40代の男性に多く見られ、喫煙をしている方や、粉塵の多い職場で働いている方に多く見られます。

しかし、この慢性気管支炎の場合は気管支に対してのみ効く特効薬はないので、環境を改善していくほかないのが実情ですね。

つまり、喫煙をしている方ならば、まず禁煙から始めていき、その上で呼吸困難や、低酸素状態などを防ぐ気管を広げるβ2刺激薬や、抗コリン薬などの薬を処方してもらうことになります。

その他にも、痰には菌が発生しやすいので、去痰剤や吸入も使われるのだとか。

しかも、この菌の中には、インフルエンザ桿菌や肺炎球菌といったものもあるので、それらの可能性がある場合には、抗生物質も使っていきます。

こうした対処法を見ていると、慢性気管支炎の治療は大変で、肺炎などの合併症も心配ですよね。

なかなか職場の環境を変えるのは難しいかもしれませんが、それでもきちんと自分や環境と向き合う必要がありますし、特に喫煙されている方は、禁煙を病院に行って相談しましょう。

もし、そのままの状態を続ければ、呼吸困難や低酸素状態などの辛い症状だけではなく、進行して重篤な症状になると、在宅酸素療法を行い、携帯の酸素ボンベを持ち歩く生活を余議なくされ、辛い生活を送らなければなりませんね。

ですから、進行させないようにすることが大切なので、禁煙外来など専門の医師に相談して生活習慣を改善していくよう努力しましょう。

まとめ

今回は気管支炎で熱なしの時もあるのか、また、発熱の有無を左右する要因と対処法についてご紹介いたしました。

そして、、気管支炎でも細菌やウイルスが原因の場合と、タバコなどの生活習慣や環境による場合とでは対処法が全く異なることが分かりましたね。

また、慢性気管支炎が進行していくと、呼吸困難や自分では十分呼吸が出来なくなるという、非常に恐ろしい症状になるということでした。

そこで、特に喫煙が原因の場合は禁煙をすれば改善に向かっていくので、自分ひとりでは禁煙が難しいと思われる方は、専門の医師に相談して慢性気管支炎と戦っていきましょう。

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