アデノウイルスとプール熱の違い!症状や対処法についても

%e7%94%bb%e5%83%8f%ef%bc%91アデノウイルスは、5歳以下の乳幼児が感染しやすいウイルスで、風邪ウイルスの一種ですが、アデノウイルスと聞いてピンと来る方は少ないですよね。

一方で、プール熱は子供が夏場で感染することの多い病気としてよく知っている方も多いのではないでしょうか。

ただ、こうしたアデノウイルスとプール熱には関連性があるので、具体的な違いや詳しい症状、対処法について知りたいのではないでしょうか。

そこで今回は、アデノウイルスとプール熱の違いや、症状や対処法について詳しくお伝えしていきます。

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アデノウイルスとプール熱はどう違うの?症状や対処法について

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アデノウイルスのアデノとは、扁桃腺やリンパ節を意味する言葉で、その名の通り、扁桃腺やリンパ節に感染して増殖するウイルスです。

そして、アデノウイルスはウイルスの型が非常に多く、現状で51種類の型が確認されていて、感染した型によっては症状がそれぞれ異なるそうです。

それから、結膜炎など目に症状が現れるはやり目や、胃腸炎など消化器系にダメージがくるものなど様々で、アデノウイルス感染症というのはこうしたアデノウイルスに感染したことによって起こる症状の総称です。

一方で、プール熱とはアデノウイルス2型、稀に7型に感染した時に起こる病気のことなので、つまりプール熱とはアデノウイルス感染症の一種ということになりますね。

プール熱の症状は?対処法も

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プール熱とは正式名称を咽頭結膜熱といって、主な症状は高熱・咽頭炎・結膜炎などが知られていて、毎年夏場になるとプールの水を媒介して感染することが多いためプール熱と呼ばれています。

そして、熱は平均39~40度の高熱が4~5日続き、喉の痛みや腫れ、目の充血、頭痛や寒気、食欲不振、吐き気、下痢、鼻水などの症状が現れるので、まるでインフルエンザのように全身に症状が現れます。

ただ、インフルエンザと違うのは、特効薬であるワクチンが存在しないことで、プール熱に感染すると抗生物質も効かないので、各症状に対して緩和させる処置を取るしか治療法がありません。

そのため、基本的には自宅で安静にし、水分補給をこまめに行ないながら、ハチミツやのど飴をなめて喉の炎症を鎮め、消化に良い食べ物を食べて栄養を摂取すると良いとされています。

ちなみに、特に子供の場合は、39度以上の高熱が続くと体に大きな負担がかかりますし、喉の痛みで水分補給もできずに脱水症状を起こしたり、熱によってけいれんを起こすこともあるので、自宅で休んでいる間は保護者が様子をよく見るようにしましょう。

アデノウイルスによる他の症状は?

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アデノウイルスでは、プール熱の他にも、ウイルスの型によって次のような症状が起こります。

扁桃炎(3型・4型など)…熱、のどの痛み、扁桃に膿が付着

胃腸炎(40型・41型)…嘔吐、下痢、腸重積

流行性結膜炎またははやり目(8型・19型・37型)…目の充血、目やに、目の痛みなど

出血性膀胱炎(11型・21型)…肉眼的血尿、頻尿、排尿痛、残尿感

このように、全身のあらゆる部位に症状が現れ、ウイルスの型によっては何度も感染する可能性があるので大変ですよね。

なので、こうした症状が現れたらまずは病院に行き、感染したかどうか検査キットで判定してもらいましょう。

ただ、どの症状だとしても、治療法は対症療法しかないので、病院で処方される目薬や吐き気止めなどを服用しながら、回復するまで自宅で安静にすると良いでしょう。

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プール熱の感染経路はプールだけではない!?

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プール熱と聞くと、ウイルスを保有している患者と同じプールに入ったらうつる病気と限定してしまいますよね。

そして実際に、プールの水を介して感染することは多いのですが、その他にもくしゃみや咳などの飛沫感染や、ウイルスの付着した手で触れたタオルの共用などの接触感染でもうつることがあります。

そのため、特に小さな子供をお持ちの家族では、子供から親への家庭内感染が起こることも多いので、タオルや洗面器、食事中に食器を共有しないなど、最低限の予防法は気をつけるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、アデノウイルスとプール熱の違いや、症状や対処法について詳しくお伝えしました。

アデノウイルスには51種類も型があるので感染する型によって症状が異なり、プール熱はその一種で、2型か7型に感染すると現れ、高熱・咽頭炎・結膜炎などが代表的な症状なのでしたね。

その他にもはやり目、扁桃炎、胃腸炎などが起こるのですが、どの症状であってもワクチンや抗生剤はないので、症状に応じて目薬などを使いながら自宅で安静にし、症状が回復するのを待つとのことでした。

プール熱はその中でも特に症例が多いのですが、プールの水以外にも飛沫や接触感染でうつるので、家庭内感染に気をつけつつ、2度かからないように次の記事で予防法もチェックしましょう!
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「アデノウイルスの感染経路とうつるのを効果的に予防する方法!」についての記事はコチラ!?

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