インフルエンザでロキソニンを飲んでしまったら?禁忌の理由!

画像1インフルエンザでは辛い高熱や関節痛が続きますが、そんな時に頼りたくなるのが解熱剤ですよね。

中でも、最近になって薬局でも買えるようになったロキソニンは、熱や痛みにすぐれた効果があり、家に常備しているという方も多いのではないでしょうか。

しかし、インフルエンザでロキソニンを使うのは良くないという意見もあり、なぜダメなのか、飲んでしまったらどうなるのかというのが気になりますね。

そこで今回は、インフルエンザの時にロキソニンはなぜ禁忌なのかということや、飲んでしまったときの対処法などについてをご紹介します。

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ロキソニンとはどんな薬?

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ロキソニンとは、炎症を鎮め、腫れや痛みを取ったり、熱を下げる効果のある消炎鎮痛剤のひとつです。

ですので、使われる場面は多く、風邪などの熱が出る病気以外にも、手術後や抜歯後の痛み止めなどにも使われます。

なお、以前は医師の処方箋がなければ購入できませんでしたが、2011年から一般向けにも販売が開始され、現在は薬局やドラッグストアで処方箋なしで買えるようになりました。

インフルエンザにロキソニンはアリ?ナシ?

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インフルエンザといえば、数日間に渡る高熱や、体の節々の痛み、頭痛など、とにかく熱と痛みにまつわる症状が多い病気ですが、ロキソニンが有効かというと決してそんなことはないようです。

というのも、以下の2つの点から、インフルエンザの時にロキソニンは避けたほうがいいという意見があります。

1:「熱を下げる=インフルエンザが治る」ではない

2:インフルエンザ脳症との関連が明らかではない

それでは、この2つについてを詳しく見ていきましょう。

1:「熱を下げる=インフルエンザが治る」ではない!

先程ご説明したように、ロキソニンは解熱・鎮痛効果のある薬ですので、インフルエンザの高熱や関節痛にも効果がありますが、インフルエンザウイルスを減らしたりする働きはなく、結果的に症状を悪化させる恐れがあります。

なぜならば、インフルエンザによる発熱はウイルスを体の外へ追い出すための免疫機能のひとつであり、ロキソニンで熱を下げてしまうとウイルスがなかなか体の外へと出て行きません。

ですので、インフルエンザでロキソニンを使っても、ウイルスが体の中に残っているせいで、薬の効果が切れてしまえばまた熱が上がるということになってしまいます。

2:インフルエンザ脳症との関連が明らかではない!?

インフルエンザでは、主に子供に発症する「インフルエンザ脳症」という合併症があり、中には特定の解熱剤が引き金となって起こるものもあります。

例えば、インフルエンザ脳症の中でも「ライ症候群」と呼ばれるものは、アスピリンなどのサリチル酸化合物が含まれた解熱剤によって発症のリスクが高まると言われています。

しかし、ライ症候群をはじめとしたインフルエンザ脳症は、原因がはっきりとわかっていないものが多いのが現状で、そのため、ロキソニンにおいても脳症との関連性があるのではないかという意見があるのです。

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インフルエンザでロキソニンを飲んでしまった時の対処法は?

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熱や頭痛が辛いからとロキソニンを飲んでしのいでいたら、実はインフルエンザだったという場合、何か対処法があるのでしょうか。

実際のところ、ロキソニンはインフルエンザの治療において禁忌とされている薬ではないので、ロキソニンを飲んでしまったからといって何かをしなければならないということはありません。

ただし、先程までに述べたようなリスクがあり、またロキソニンは胃腸を荒らすことがあるので、飲んだ後の体の状態をよく観察して、気になる症状があればロキソニンを飲んだということを告げた上で医師の診察を受けたほうがいいでしょう。

また、使用するのは熱や痛みが辛い時だけにして、極力使わないようにしたほうがよさそうです。

■ロキソニンを飲んでいたら抗ウイルス薬は飲めないの?

ロキソニンを飲んでしまったから抗ウイルス薬が飲めないということはなく、これらの薬は一緒に飲むことができます。

しかし、ロキソニンは胃腸に負担のかかる薬ですので、用法・用量を守って使用することが大切です。

なお、血栓治療のための血を固まりにくくする薬や、糖尿病の薬などの一部の薬には、ロキソニンと飲み合わせの悪いものがあります。

ですので、何か持病の薬を飲んでいる場合には、そのことを必ず医師や薬剤師に告げるようにしてください。

まとめ

いかがでしたか。

ロキソニンがインフルエンザの時に禁忌と考えられている理由は、インフルエンザの場合には熱を下げてもウイルスは消えないということと、脳症との因果関係がはっきりしていないことです。

しかし、熱や痛みがどうしても辛いという時には、用法・用量を守って正しく使用すれば、抗ウイルス薬と併せて使うことができます。

そして、その際には飲んだ後の体の状態に注意するとともに、気になる症状があれば医師に相談するようにしてください。

また、解熱剤で中途半端に発熱を抑え続けていると、悪化したり、2回めのぶり返しが起こったりすることもあります。

ですので、薬とは上手く付き合って、きちんとインフルエンザを治すようにしてくださいね。
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「インフルエンザに二回かかる人に共通している人の特徴と予防法」についての記事はコチラ!?

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