インフルエンザの後遺症で筋肉痛などの痛みの原因と対処法!

画像1インフルエンザは、秋から2月末くらいまで流行することの多いウイルス性の感染症ですが、全身に症状が現れ、人によっては非常に重い症状に悩まされることになります。

そして、インフルエンザの後遺症として、筋肉痛やしびれ、腰痛や神経痛などの痛みが残ることがあるので、その原因と対処法を知りたいのではないでしょうか?

また、インフルエンザの後遺症でこうした痛みが現れたときは、痛み止めを服用して良いのかも気になりますよね。

そこで今回は、インフルエンザの後遺症で筋肉痛などの痛みの原因と対処法について詳しくお伝えしていきます。

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インフルエンザの後遺症で筋肉痛などの痛みの原因は?対処法も!

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インフルエンザに罹患すると、ウイルスのタイプによりますが、最も症例が多く感染力の強いインフルエンザA型の場合、38度以上の高熱と、筋肉痛や関節痛、倦怠感や食欲不振、咳、くしゃみといった全身に強い症状が現れます。

特に、大人も子供も関係なく38度以上の高熱が続くことが特徴で、同時に体中が痛くなるのですが、こうしたインフルエンザによる筋肉の痛みは運動の後の筋肉痛などとは全く仕組みが異なります。

まず、インフルエンザウイルスが体の中に侵入してくると、免疫細胞がサイトカインという物質を使って体温調節を行う脳にウイルスが侵入して来たことを知らせます。

ただ、サイトカイン自体は直接脳に到達することができないので、「プロスタグランジン」という物質の生成を介して脳に情報を伝え、その情報を受け取った脳が血液が巡るように血管を広げたり、熱に弱いウイルスを撃退するために発熱を促す一方、サイトカインの過剰な分泌を抑えるよう、免疫細胞に指令を出します。

その結果、インフルエンザのウイルスを死滅させ、サイトカインの過剰分泌で臓器不全などを起こすことを防ぐことができるのですが、同時にそれによって痛みも生じるので、筋肉痛や関節痛、また中には手指のしびれなどを感じる方もいるそうです。

また、こうしたインフルエンザによる筋肉痛や関節痛、しびれなどの神経痛については、インフルエンザの症状が落ち着いてから数日間は、後遺症として残ることもあります。

これは、前述の通りプロスタグランジンが生成されたことによる影響で、プロスタグランジンは発熱と高い相関性を持っているので、発熱の温度が高ければ高いほど、プロスタグランジンは多く分泌され、痛みもその分残ってしまうんですね。

そのため、こうした体の痛みを感じた場合は、患部を冷やすと効果的なので、保冷剤などをタオルでくるんで、痛いところにしばらく当ててみましょう。

ただ、冷やしすぎるとかえって症状が悪化してしまうので、ほどほどにすることがポイントですよ。

また、腰痛の場合はプロスタグランジンの生成の影響ではなく、インフルエンザでは全身に重い症状が現れるので、寝たきりになってしまい、基本的に同じ体勢でベッドに横たわっていることから現れる痛みと考えられます。

そのため、インフルエンザの熱が下がって2日ほど経ち、状態も回復して来たらずっとベッドで横たわることなく、室内をあたためてソファに座って過ごすなど、家の中で無理のない程度に体を動かすと、腰痛の改善になるのでおすすめです。

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インフルエンザの後遺症の痛みは、脳症かも!?

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インフルエンザでは、後遺症だけでなく、ウイルスが活発化している間にも関節痛や筋肉痛がひどい場合があるので、病院へ行くと解熱鎮痛剤やステロイド剤などを処方してもらえたり、自宅にある風邪薬などを使う方も多いですよね。

ただ、痛みを抑える解熱鎮痛剤は、抗インフルエンザ薬との併用で使い方を誤ったり、5歳以下の子供が服用すると、それによって脳症という重い病気に合併し、熱けいれん、意識障害などの症状が現れ、治った後も消化器系の後遺症が残るとされています。

そのため、インフルエンザの治療中に解熱鎮痛剤を使うのであれば、アセトアミノフェン系のカロナールなどを使い、ポンタール、ボルタレン、インダシン、アスピリン、サリチルアミドなどは絶対に使用しないように注意しましょう。

そして、詳しい薬の選び方が分からなければ、薬局で薬剤師に相談するか、病院を受診して処方してもらうと一番安全です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、インフルエンザの後遺症で筋肉痛などの痛みの原因と対処法について詳しくお伝えしました。

まず、インフルエンザではウイルスが体内に侵入したことに対する反応としてプロスタグランジンという物質が生成されるため、これによって体がウイルスと戦うのですが、同時に筋肉痛や神経痛などの痛みも生じるのでしたね。

そして、インフルエンザの症状が改善しても数日間は後遺症としてこうした体の痛みが残ることがあり、寝たきりになるため腰痛が現れる人もいますが、対症療法で治るとのことでした。

また、インフルエンザを発症中に解熱鎮痛剤などの併用が原因で脳症を起こすと、消化器系などの重篤な後遺症が残ることがあるため、薬の併用についても注意しました。

インフルエンザは発症中もつらいですが、回復してからも痛みが残ることもあるので、感染予防について次の記事をチェックしましょう!
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「インフルエンザに二回かかる人に共通している人の特徴と予防法!」についての記事はコチラ!?

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