インフルエンザに鎮痛剤を使う時の注意点!イブやロキソニンなど

画像1インフルエンザに罹患すると、ウイルスのタイプにもよりますが、ほとんどの場合38度以上の高熱が現れて、頭痛など体の様々な所が痛みますよね。

そのため、インフルエンザに鎮痛剤を使いたい時の注意点を知っておきたいのではないでしょうか?

また、インフルエンザで鎮痛剤のイブやロキソニンはOKかといったことも気になりますよね。

そこで今回は、インフルエンザに鎮痛剤を使う時の注意点で、イブやロキソニンなどについて詳しくお伝えしていきます。

スポンサーリンク

インフルエンザに鎮痛剤を使う時の注意点は?

画像2

インフルエンザに罹患すると、体を守ろうとして「免疫活性食細胞」がウイルスを包み込み、撃退しようとするのですが、その際に「サイトカイン」という物質が作られ、この物質は別名で「内因性発熱物質」と呼ばれています。

そして、このサイトカインが脳に情報を伝えて、体各部に体温を上げるようにという指令を出すため、その結果として発熱が始まるんですね。

また、このサイトカインの生成の際に同時に「プロスタグランジン」という物質が生成され、血液が巡るように血管を広げたり、熱に弱いウイルスを撃退するために発熱し、サイトカインの過剰な分泌を抑えるなどを行ないます。

したがって、このような物質の働きで発熱が生じることにより「頭痛」や、血管を広げるなどの働きで起きる「筋肉痛」「関節痛」などの痛みも生じるので、インフルエンザの症状では高熱と全身の痛みに悩むことになるのです。

こうしたことから、インフルエンザにかかるとまずは市販の解熱鎮痛剤を使おうとする方が多いのですが、種類によってはインフルエンザの症状を悪化させたり、重篤な合併症を引き起こす場合があるので十分な注意が必要です。

インフルエンザに鎮痛剤を使う時の注意点は?

画像3

インフルエンザで鎮痛剤を使う時は「イブプロフェン系」または「アセトアミノフェン系」の薬剤を選ぶようにしましょう。

具体的な市販薬品名としては、イブプロフェン系ならエスエス製薬から出ている「イブ」シリーズか、アセトアミノフェン系なら「カロナール」が有名で、「バファリンルナ」もイブプロフェンとアセトアミノフェン両配合なので有効です。

画像4

画像5

画像6

【Amazon.co.jp アソシエイト】


特に、カロナールは病院で処方される機会も多く、子供にも使用できる安全な薬として広く認識されているため、小さな子供でタミフルなどの抗ウイルス薬を使用できない場合にもおすすめです。

一方で、絶対に使用していけないのはアスピリン系の「ロキソニン」です。

画像7

そして、ロキソニンに関してはインフルエンザの解熱鎮痛剤として使用するかどうか医学会でも賛否両論があり結論が出ておらず、特に子供に対しての安全性は立証されていません。

それから、ロキソニンなどアスピリン系の解熱鎮痛剤を使用すると、稀ではありますが、子供の場合「ライ症候群」がいくつかの臓器、特に肝臓に現れ、それに脂肪沈着を伴う原因不明の急性脳症を引き起こすとされています。

こうした合併症は、後々まで後遺症を伴うことになり、生活にも大きく支障が生じるため、特に子供の場合は自己判断で鎮痛剤を選び使用するようなことはしないで、必ず病院で医師に処方してもらうようにしましょう。

スポンサーリンク

そもそもインフルエンザで鎮痛剤の使用はおすすめなの?

画像8

インフルエンザでは、特にインフルエンザA型に罹患すると高熱が現れ、子供の場合は40度近い高熱が続きうなされたり、ひどい苦痛を感じることがあるので、解熱鎮痛剤を使用する方が多いのは当然と言えます。

そのため、子供でタミフルを服用できない場合は、病院でカロナールなどを処方してもらい、できるだけ早く解熱させ、痛みを和らげる処置を行ないます。

これには、熱が42度を超えると人の体の中でタンパク質が凝固して固まり、生命を維持することができなくなることから、高熱が続くのは危険と考えられているからです。

ただし、基本的にはインフルエンザの熱はウイルスを死滅させるために体が自ら生成させている働きなので、よほどの危険状態にならない限り、熱はしっかり発熱して、それによってウイルスを撃退できるに越したことはありません。

なので、インフルエンザでは、発熱が軽く、体の痛みもそれほど苦にならない場合は、解熱鎮痛剤の使用は控える方が得策と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、インフルエンザに鎮痛剤を使う時の注意点で、イブやロキソニンなどについて詳しくお伝えしました。

まず、インフルエンザでは高熱に伴い生成される物質の影響で、頭痛や関節痛、筋肉痛などの痛みが現れるので、鎮痛剤を使う方が多いですが、イブプロフェン系のイブやアセトアミノフェン系のカロナールなら安全なのでしたね。

一方で、アスピリン系のロキソニンなどは特に子供に使うと脳症などの重篤な合併症を引き起こし、後遺症も残るので、十分な注意が必要なのでした。

そして、そもそもインフルエンザの発熱や痛みはウイルスを撃退するために必要な体の働きの現れなので、よほどひどくない限りは解熱鎮痛剤の使用は控えた方が良いとのことでしたね。

また、こうしたインフルエンザには残念ながら何度もかかってしまう人の特徴があるので、次の記事をチェックして予防しましょう!
↓↓↓
「インフルエンザに二回かかる人に共通している特徴と予防法!」についての記事はコチラ!?

スポンサーリンク

このページの先頭へ