赤ちゃんの気管支炎で入院は必要?症状やうつる可能性についても

画像1気管支炎は大人から子供までかかる病気ですが、赤ちゃんが気管支炎にかかると、激しい咳などの症状に驚いてしまう親御さんも多いのではないでしょうか。

そして、赤ちゃんが気管支炎で入院するというケースもあり、保育園に預けても大丈夫なのか判断できずに困ってしまう方もいるようです。

そこで今回は、赤ちゃんの気管支炎について、症状とその期間、治し方や他の人へうつるのかといった病気の基本的な知識とともに、入院が必要になるケースなどをご紹介していきます。

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赤ちゃんの気管支炎の原因・症状・期間とは?

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赤ちゃんの気管支炎の原因は風邪のウイルスが喉のさらに奥、気管支に感染することで、痰が絡んだ湿った音の咳や、発熱などが主な症状です。

そのため、風邪をこじらせて気管支炎に症状が進行してしまうパターンも多いようですが、適切なケアをしてあげれば、1週間から10日程度で症状は良くなります。

なお、気管支炎を引き起こすのはウイルスだけではなく、まれに細菌の場合もあり、その場合にはなかなか治らなかったり、何度もぶり返す場合があります。

また、赤ちゃんの気管支は細いため、炎症によって呼吸がしづらくなり、ヒューヒュー、ゼーゼーという喘息のような呼吸音が出ることも多いようです。

ちなみに、このような症状をぜんそく様気管支炎と呼びますが、喘息とは違う病気ですので間違えないようにしましょう。

赤ちゃんの気管支炎の治し方は?

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赤ちゃんの気管支炎の治療法は、熱があれば解熱剤、痰が出せないようであれば痰を溶かす薬といったように、その時出ている症状を薬で和らげてあげるといった方法がほとんどです。

なぜならば、風邪のウイルスを体から消す薬というのはないので、本人の免疫力で体からウイルスを追い出してもらうしかないからです。

しかし、赤ちゃんの免疫力は弱いため、二次感染を予防するために抗生物質が処方されたり、咳で眠れないようであれば気管支拡張剤が処方されたりすることがあります。

そして、家庭では咳を抑えるために室温を一定にしたり、脱水症状の予防や痰を出しやすくするために水分補給をこまめにしてあげるといったケアをしてあげるといいでしょう。

気管支炎になったら保育園はどうするべき?

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赤ちゃんが病気になると、働いている親御さんは保育園のことが気になると思いますが、気管支炎にかかった場合には医師から治ったと言われるまでは保育園をお休みさせた方がいいでしょう。

それには、次のような理由があるからです。

■気管支炎は他の人にうつる可能性がある!

最初にご紹介したように、赤ちゃんの気管支炎の原因は多くが風邪のウイルスによるものですし、気管支炎は咳が出ますので、他の人へとウイルスをうつしてしまう可能性があります。

特に、保育園は同じ月齢の赤ちゃんがたくさん集まっているので、気管支炎にはならなかったとしても風邪が流行することになってしまうかもしれません。

■見た目は元気でも気をつけよう

気管支炎では熱が出ない場合もあり、そんな時には咳や鼻水は出ているけれど食事もちゃんと摂れるし、機嫌も良いという状態のことがあります。

しかし、先ほどご紹介したように咳や鼻水は他の人へとうつしてしまう可能性がありますし、気管支炎の咳はひどいことが多く、気づかないうちに体力を消耗していることが多いので、その状態で保育園に行かせてしまうと、そこでまた別の病気に感染したり、気管支炎が悪化してしまうということも考えられます。

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赤ちゃんの気管支炎で入院が必要なのはどんな時?

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赤ちゃんの気管支炎は、比較的症状は軽いことが多いのですが、場合によっては入院が必要になることがあるので、赤ちゃんの状態をよく観察しておくことが大切です。

また、気管支炎が悪化すると別の病気へ進行してしまうことがありますので、正しい知識を身につけておくようにしてください。

それでは、最後に気管支炎で入院が必要な場合についてをご紹介します。

■入院が必要になるのはこんな時!

気管支炎で入院が必要になるのは、主に以下のような症状がある場合です。

・薬が飲めない

・水分が取れない、脱水症状が出ている

・呼吸困難がある(呼吸が浅く・速くなり、唇や爪が紫色になるチアノーゼという症状が出ていることがあります)

その他にも、ぐったりしている、高熱が出ているといった場合にはすぐに医療機関を受診することをおすすめします。

■気管支炎がこじれたら肺炎になる!?

気管支炎が悪化した場合などに起こるのが肺炎で、赤ちゃんは大人よりも重症化しやすいので注意する必要があります。

特に、細菌に感染したことによって起こる細菌性肺炎は悪化しやすいため、入院して点滴治療などを行うことが多いようです。

ですので、熱が4日以上続く場合や、元気になっても咳がなかなか治らない場合などは、肺炎にかかっていないか検査してもらった方がいいでしょう。

■赤ちゃんは要注意!細気管支炎とは?

細気管支炎とは、気管支炎の中でも、肺に近い最も狭い細気管支という部分に感染が起こった状態のことで、半数以上はRSウイルスの感染によって起こります。

また、1歳以下の乳幼児に多く、6ヶ月以下の乳児などは重症化しやすいことが知られています。

なお、症状はくしゃみや鼻水といった軽い症状から始まり、激しい咳や呼吸困難などの重い症状が現れますが、症状の変化が速く、朝にはくしゃみ程度だったのが夜には呼吸困難を起こしているといったケースもあるので、赤ちゃんの状態をよく観察しておくことが大切です。

もし、呼吸困難などが起こった場合には、気管支拡張薬などを使って呼吸しやすくしたり、酸素を与えて低酸素状態にならないようにするといった入院治療が必要になります。

まとめ

いかがでしたか。

赤ちゃんの気管支炎は、痰が絡む咳や発熱などが主な症状ですが、場合によっては呼吸困難や脱水症状を起こしたりすることがあり、そのような場合には入院治療が必要となります。

また、気管支炎は風邪のウイルスなどが原因となりますので、他の人へうつる可能性があります。

ですので、保育園などへ預ける場合には、事前に医師に相談した方がいいでしょう。

しかし、10日程度で元気になることも多いので、ご家庭でしっかりと水分補給などのケアをしてあげながら赤ちゃんの様子を見守ってあげてくださいね。

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