気管支炎とアルコールの関係!適度な飲酒なら大丈夫ってホント?

1風邪をひいて気付いたらどんどん咳がひどくなり、痰もからんで苦しく、熱も出て治る気配がない。

それはもしかすると気管支炎にかかっているかもしれません。

ただ、症状が気になって病院で気管支炎と診断されても、お酒をちょっとぐらい飲んでも百薬の長だから大丈夫だと、少量ながらもアルコールを飲んでいる方も少なくないのではないでしょうか。

そこで今回は、気管支炎とアルコールの関係や許容される飲酒の量などについてご紹介いたします。

スポンサーリンク

気管支炎とはどんな症状?こんなときに心配!

気管支炎とはウイルスや細菌の感染により、気管支の粘膜が炎症を起こし、熱が出たり痰が出ることにより咳が悪化する病気です。

そして、気管支炎が悪化し、感染が気管支から肺にまで達すると、肺炎になる恐れのある油断のできない病気でもあります。

そのため、

・咳がひどくなっていく

・痰がたくさん出る

・熱が長引く

といった症状が風邪を引いて一週間以上たつのに続く場合には、気管支炎を疑ってみると良いかもしれません。

このように、気管支炎は誰もがかかってもおかしくない病気なのですが、仕事の付き合いなどでどうしてもお酒の席に行かねばならないときや、何となくお酒を飲みたい時は飲んでも大丈夫なのか心配になりますよね。

それでは、気管支炎とアルコールの関係はどうなっているのでしょうか。

薬を飲んでから飲酒すると体はどうなる?

3

気管支炎の際には、抗生物質や抗ウイルス薬など、病院で処方された薬を飲むことも多いと思いますが、薬を飲んだから大丈夫!と、お酒を飲むと体はどうなるのでしょうか。

お酒を飲むと、体がポカポカと温まりますが、それは血管が広がり、血流がよくなっているからです。

そして、血流が良くなると気管支炎による炎症も悪化しやすくなり、それに加えて、細菌やウイルスも増えてしまう恐れもあります。

また、抗生物質を飲んでいるとき、肝臓は抗生物質を分解しようとしますが、アルコールを飲んでしまうと、優先的にアルコールを分解しようとしてしまうので、抗生物質は高い濃度で体に残ってしまうことになります。

すると、アルコールで血流が良くなっている体の中を高濃度の抗生物質が巡ることとなり、痙攣の恐れや、呼吸困難になってしまうこともあるのです。

また、抗生物質の種類によっては悪酔いする原因となる物質が増えてしまうこともあり、ひどい二日酔いにもなりやすくなります。

したがって、気管支炎により処方された薬とアルコールの飲み合わせは良くありませんので、気管支炎で薬を服用している時は、飲酒を避けるようにしましょう。

スポンサーリンク

薬を飲んでなければ、お酒を飲んでも大丈夫?

では、気管支炎のとき、薬を飲んでいなければ飲酒をしても良いのでしょうか。

結論から言うと、気管支炎に限らず、体調が悪いときに飲酒するのはよくありません。

・飲酒で体の抵抗力や免疫力が低下する!?

体調の悪いときというのは、抵抗力が低下しているのですが、せっかく体内のウイルスや細菌を追い出そうと必死になって戦っているのに、抵抗力を下げてしまっては症状が悪化するのは当たり前ですよね。

また、飲酒をすると、戦うために必要な栄養素が奪われたり、アルコールを分解する際に無駄なエネルギーを使うことになってしまうのですが、肝臓は、アルコールを分解する働きだけでなく、免疫力の維持にも関係しているので、気管支炎のときにはこちらの働きを優先させたいですよね。

・飲酒による利尿作用が気管支炎を悪化させる!?

気管支炎をはじめ、体調がすぐれないときは水分補給が欠かせませんが、お酒には利尿作用があるので、せっかく水分を補給しても体の水分がすぐに排出されてしまいます。

そして、気管支炎というのは、のどや気管支が炎症を起こしている状態ですが、体の水分が奪われると、のどが渇き、粘膜が乾燥し傷ついてしまい、ますます症状を悪化させることにもなりかねません。

・ぐっすり寝るのも気管支炎から回復するのに大事!?

アルコールには、眠りを浅くしてしまうという作用もありますが、睡眠の質が下がると、体力の回復が遅れ、気管支炎と戦うエネルギーも消費してしまい、早く治したいどころか、症状が悪化してしまいますよね。

お酒の代わりに飲むと良い気管支炎に効く 飲み物はコチラ!?

では、気管支炎のとき、お酒の代わりに飲むと回復に効果があると言われている飲み物をご紹介いたします。

なので、どうしてもお酒の席を断れないときは、以下の飲み物を飲むようにしましょう。

・緑茶

緑茶には、殺菌作用のあるカテキンが含まれており、気管支炎の原因となる細菌やウイルスに対する抗菌効果があります。

ただ、緑茶にはカフェインが入っているので、就寝前には控えるようにしてくださいね。

・はちみつ大根

民間療法でも昔から使われているのがはちみつ大根ですが、はちみつや大根には殺菌作用があるため、大根をすりおろし、汁も合わせて混ぜたものに、はちみつをかけて飲むと気管支炎の症状を和らげる効果があります。

・ハーブティー

ハーブの中でもタイムやローズマリーには、肺を浄化したり、気管支の殺菌効果がありますので、庭先のハーブや市販のハーブティーを試してみてはいかがでしょうか。

ただし、気管支炎のときには冷たい飲み物は炎症を悪化させることもあるので、適度に温めた飲み物をゆっくりと飲みましょう。

まとめ

いかがでしたか。

気管支炎とは風邪をこじらせたり、ウイルスや細菌によって喉や粘膜、気管支に炎症を起こしている状態で、処方される薬とアルコールは飲み合わせが悪く、飲酒をすると症状を悪化させるおそれがあるのでしたね。

また、薬を飲んでいなくても、お酒を飲むこと自体が体に負担をかけ、睡眠を妨げる恐れもあるのでした。

そのため、気管支炎のときにどうせ飲むなら、今回ご紹介した飲み物を温めて、ゆっくりと飲めば安心ということでしたね。

気管支炎の症状は長引くと肺炎に発展する可能性もあるので、お酒を飲んで体に負担をかけないようにして早く治すようにしましょう。

スポンサーリンク

このページの先頭へ