気管支炎の咳の特徴や止め方!夜中に止まらない時も我慢すべき?

画像1気管支炎はウイルスや細菌、タバコなどが原因で起こる気管支の炎症で、つらい咳が続くので大変ですよね。

なので、気管支炎の咳の特徴や止め方の方法を知っておきたいのではないでしょうか?

また、気管支炎の咳が長引く時や、夜中に止まらない時に我慢すべきかといったことが気になるのではないでしょうか。

そこで今回は、気管支炎の咳の特徴や止め方、また、夜中に止まらない時も我慢すべきかといったことについて詳しくお伝えしていきます。

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気管支炎の咳の特徴は?

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気管支炎の症状が起こる気管支とは、ちょうど首から胸にかけて存在している部分で、呼吸による空気の通り道になっており、気管支の内側表面には綿毛という細かな毛のような組織と、粘液を分泌する細胞があります。

そして、気管支を通る空気は外からのホコリやウイルスなどを含んでいるので、そのまま体内に通すわけにはいかず、気管支を通ろうとする異物をからめ取り、それ以上体内に侵入できないように働きかけているのです。

それから、からめ取られたホコリなどは痰に含まれて、口から体外へと排出される仕組みになっているので、気管支炎で起こる咳は異物に対して正常に働きかけている体のアレルギー反応と言えるのですね。

気管支炎の咳の特徴

気管支炎の代表的な症状としては発熱や咳、痰などがあり、肺炎を発症した時と似ていますが、肺炎の症状は気管支よりも奥で発生するため、胸部レントゲン検査で見分けることがほとんどだそうです。

そして、気管支炎の咳は非常に激しく、痰は長く続くのが特徴で、痰に黄色などの色がついている場合は細菌感染が原因で発症していることが多いです。

それから、気管支炎は9割がウイルス性の急性気管支炎で、特効薬がないため、基本的には対症療法しか行うことができないのですが、マイコプラズマなど細菌感染による気管支炎の場合には、そうした細菌を退治する効果のある抗生物質で治すことができます。

なので、気になる咳が続くのであればまずは病院を受診し、原因を調べてもらって、それ相応の治療法をとるようにしましょう。

そして、ウイルス性気管支炎の場合には、症状の緩和を目的として気管支拡張薬を使用し、あまりに咳がひどい場合には病院で咳止め薬を処方されますが、根本的な治療にはならないそうです。

気管支炎の咳の止め方は?

気管支炎のほとんどは、ウイルス性のもので特効薬がなく、安静にしながら自然とウイルスが排出されるのを待つしかないのですが、その間にも比較的咳を止めやすくする方法をいくつかご紹介するので、やってみてくださいね。

1、温かい飲み物を飲む

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咳をするとのどが乾燥するため、温かい飲み物をゆっくり飲んで喉を潤し、体も温めることで蒸気によって加湿効果もあるのでおすすめで、一方で、冷たい飲み物は刺激で気管が収縮してさらに咳が出るため逆効果とされています。

ちなみに、お湯でも良いですが、抗酸化作用や抗菌作用があり、のどの奥の症状を和らげる効果のあるハチミツを温かい紅茶に入れたものや、梅干しを入れた番茶はさらに効果が期待できるので、おすすめです。

2、咳を止めるツボを押す

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ひじの内側の横じわの上にあり、真ん中よりやや親指側にある尺沢というツボは、押すとグッと指が入る部分なんですが、ここを強めの指圧で、気持ち小さな円を描くようにやや外側に向かって押すと咳止めに効果があるそうです。

また、すぐ上辺りにある「上尺沢」というツボも、咳止めに効果があるので一緒に指圧すると良いそうですよ。

それから、鎖骨の間の窪んだところも「天突」といって、咳を止める他、のどの痛みを和らげるツボなので、下に向かって鎖骨の裏側を押す感じで指圧すると良いでしょう。

3、背中を温める

肩甲骨の間に、咳に関する神経や風邪に効くツボがあるため、背中を温めたり、肩甲骨の内側を強めにさするようにマッサージすると効果的です。

4、パイナップルを摂る

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パイナップルにブロメラインという強力なタンパク質分解酵素が含まれ、炎症による腫れや痛みを軽減したり、痰を分解して排出しやすくする効果があるそうで、このブロメラインは慢性気管支炎の治療薬としても使われています。

ただ、ブロメラインは熱に弱く、60度以上の熱を加えると効果が失われるので、新鮮な生のパイナップルで摂るか、手に入らない場合は市販のストレートジュースなどを飲むか、ドライフルーツもおすすめです。

気管支炎の咳が夜中に止まらない時も我慢すべき?

気管支炎といっても、ウイルス性のものもあれば細菌性のものもあり、原因も様々で、タバコなどの環境要因で起こる気管支炎もあります。

そのため、中には熱も無いしのども痛くないのに、咳だけがなかなか治らず、特に夜中にひどくて眠れないほどという場合があります。

そして、病院から咳止めをもらっても治らず、胸のレントゲンも聴診音も異常がないのに不思議と咳が続くそうです。

このような時の要因としては一つの例として、「後鼻漏による咳」という鼻の疾患で、溜まった後鼻漏を出すために咳が続いている時があり、この場合には耳鼻科で処置をしなければ治すことができません。

また、その他にも咳喘息やアトピー咳などステロイド薬や吸入剤の服用を要するものもあり、副鼻腔気管支症候群など、様々な症状が考えられ、肺炎を起こしているなど重症化している危険性も考えられます。

そのため、前述のような咳を止める方法を試してもなかなか治らず、夜中に咳が続くようであれば、絶対に我慢しないでください。

そして、再度病院の呼吸器科を受診して医師と相談し、必要な検査を行って適切な治療を行うようにした方が良いでしょう。

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その長引いている咳、慢性気管支炎かも?

気管支炎は、アレルギー反応が強い方だとしょっちゅうかかりやすく、風邪などを引いた後に何となく症状をひきずったように咳が続いて、気付いた時にはかなり長期にわたって咳が続いてしまっているということになりかねません。

そのため、いつから発症したか分かりづらく、風邪が長引いているのか気管支炎になっているのかも、判断がつきづらいことがありますよね。

また、こうした風邪を引いた後に起こりやすいウイルスや細菌感染による気管支炎以外にも、慢性気管支炎といって、痰がからんだ咳が1年のうち3ヶ月以上続く状態が2年以上続いている症状が現れる気管支炎もあります。

そして、これらは喫煙や受動喫煙、ストレスなど環境要因で起こることが多いので、咳止めなどを使っても治らない場合は、慢性気管支炎を疑い、まずは禁煙をすることと、生活習慣の見直しなどを行うようにしましょう。

それから、慢性気管支炎は、ほぼ通常通り日常生活を送れる状態から、日常生活に支障をきたすほど病状が悪化した状態まで様々で、悪化してしまうと高度の息切れや呼吸不全、体のむくみや心不全につながってしまうので、要注意です。

そのため、このような状態を感じたら、できるだけ早く医療機関を受診し、気になることがあれば医師と相談しながら、じっくりと治療に取り組んでいくようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、気管支炎の咳の特徴や止め方、また、夜中に止まらない時も我慢すべきかといったことについて詳しくお伝えしました。

まず、気管支炎の咳は非常に激しく痰は長く続くのが特徴で、痰に黄色などの色がついている場合は細菌感染が原因で発症していることが多いですが、ほとんどがウイルス性のもので、特効薬がないとのことでした。

そのため、温かいお茶や、おすすめのツボ、パイナップルなどが咳を止める方法として効果的ですが、夜中も止まらない場合は鼻の疾患が原因だったり、咳喘息やアトピー咳を起こしている可能性もあるので、長引く場合は我慢せず病院を受診すると良いのでしたね。

また、慢性気管支炎は環境要因によるものが多く、悪化すると心不全などの恐れもあるので、なかなか治らず長引くようであれば再度病院を受診し、じっくりと治療を行っていくと良いとのことでした。

気管支炎は悪化させてしまうと、肺炎などのより重い病気に発展する可能性がありますので、症状が続く時は無理をせず、病院に行くなど早めに対処するようにしましょう。

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