ノロウイルスがぶり返す理由と対処法!治りかけの食事の注意点も

画像1ノロウイルスは、二枚貝などが原因食材となって冬から春にかけて流行することの多いウイルス性胃腸炎で、感染すると激しい下痢や嘔吐に苦しむことになります。

ただ、ノロウイルスは症状改善の途中でぶり返す時があるので、その理由と対処法を知りたいのではないでしょうか?

また、ノロウイルスで治りかけの時の食事の注意点も気になりますよね。

そこで今回は、ノロウイルスがぶり返す理由と対処法や、治りかけの食事の注意点について詳しくお伝えしていきます。

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ノロウイルスがぶり返す理由と対処法は?

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ノロウイルスは、牡蠣などの二枚貝が原因となって感染するウイルス性胃腸炎ですが、感染力が非常に強く、直接食材を食べる経口感染以外にも、感染者からの接触感染や、飛沫感染でうつることもあり、人から人への感染に注意が必要です。

また、ノロウイルスには根本的に効く特効薬が存在しないため、基本的には自宅で安静にしながら、ウイルスが便や吐瀉物から排出されるのを待つしか方法がありません。

そして、せっかく治ってきたかと思っても、ノロウイルスの症状がぶり返すことがあるので、その理由をお伝えしていきます。

ノロウイルスがぶり返す理由は?対処法も

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ノロウイルスの症状がぶり返す理由には、次の通り3つが考えられます。

1、 下痢止めや吐き気止めを飲んでしまった

ノロウイルスの下痢や嘔吐といった症状はとてもつらいので、市販の下痢止めや吐き気止めを飲む方も多いと思います。

ただし、これはウイルスを体の外へ排出しようとする働きのため、下痢止めや吐き気止めを飲むと、一時的に症状は治まったように見えても、服用をやめるとまた症状が再発し、より悪化することも多いのです。

そのため、よほどつらい場合でない限りこうした薬の服用は控えた方が良く、もし服用するのであれば病院を受診して、医師に処方してもらうものにしましょう。

2、 ウイルスが体の中で残存していて、再発してしまった

ノロウイルスの菌は、感染力が強いだけでなく感染期間も長く、症状が緩和してからも1~2週間は体の中に残存し続けて、便からウイルスが排出されていることが分かっています。

そのため、発症から少なくとも1ヶ月の間は、他の人へ感染する可能性もあることはもちろん、感染者の体の免疫力も下がっているので、残存しているウイルスによって症状が再発することがあります。

また、ノロウイルスの菌の種類は様々なものあがるため、症状が改善してきていても免疫が下がっている状態では、他の種類のノロウイルスに感染してしまって症状がぶり返すこともあるそうです。

なので、ノロウイルスに感染したら、症状は大人の場合が1~3日、子どもの場合は3~5日がピークと言われていますが、その後1ヶ月間は安静にし、無理をしないようにすることが大切です。

3、 適切ではない食事を食べてしまった

ノロウイルスに感染している人の胃腸は、かなり大きなダメージを受けているため、腸内環境はバランスを崩していることが考えられます。

そんな中で、消化に負担のかかる不適切な食事を食べてしまうと、胃腸に負担がかかり、腸内環境が改善されないため、ノロウイルスの症状がぶり返すことがあるそうです。

そのため、ノロウイルスでは便の状態を見ながら少しずつ普段通りの食事に戻していくよう、食べるものにも十分な配慮が必要なんです。

治りかけの食事の注意点も

ノロウイルスでは、激しい下痢や嘔吐の症状が現れるので、食べたくても食べられない方も多いのですが、栄養をつけないとと考える方もいるので、次の通り食事の注意点をチェックしましょう。

まず、ノロウイルス時には、便の固さと食事を合わせて考えると良く、症状の初期で水っぽい便が出ている間は水分比率の高い重湯を食べるのがおすすめで、辛いようであればこの時期は食事はとらず、お茶と梅干しだけでも良いでしょう。

また、便が固さを取り戻すにつれて、重湯の水分比率を少なくしたり、かぼちゃの温かいポタージュをとったり、果物であればバナナなどがおすすめです。

一方で、消化に負担のかかる肉類、香辛料の多い辛い食べ物、食物繊維の豊富な野菜やパンなどはおすすめではありません。

そして、果物であれば柑橘類が胃腸に刺激が強く、ノロウイルスの時にはおすすめできないので、ゼリーを食べる時もみかんなどの柑橘の果物がごろっと入ったタイプは避けるようにしましょう。

それから、ノロウイルスの治りかけの時には下痢や嘔吐、発熱で体液が大量に失われていて脱水症状の恐れがあるので、水分と塩分をこまめに摂るように注意し、体を冷やさないようにすることが何よりも大事ですよ。

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ノロウイルスの時に病院でできる治療は?

ノロウイルスには特効薬がないことをお伝えしたとおり、基本的には病院を受診しても、自宅で安静にするように言われるだけなので、つらいですよね。

ただ、症状が重かったり、何度もぶり返す場合、体からはたくさんの体液が失われて脱水症状に陥り、もちろん食事も満足にとることができなくなるので、自力での回復が難しくなります。

そして、1週間を過ぎても症状が治らなかったり、尿や涙が出なくなったり、身体がぐったりするなどの脱水症状が現れ始めたら、無理をせず、すぐに病院を受診しましょう。

すると、病院では、栄養分を補給するタイプと、体液のバランスを整えるタイプの2種類の点滴を受けることができ、症状に応じて点滴治療を受けることで安心して回復することができますよ。

特に、小さい子がノロウイルスに感染した場合は、他の合併症を発症することもあるので、無理をせず早めに病院で点滴を受ける方が良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、ノロウイルスがぶり返す理由と対処法や、治りかけの食事の注意点について詳しくお伝えしました。

まず、ノロウイルスがぶり返す理由には、下痢止めや吐き気止めなどを飲み、症状を悪化させたり、ウイルスが残存していて再発したり、免疫が下がった体に別のウイルスが感染したりといったことが考えられ、適切でない食事をとってしまった場合もあるのでしたね。

そのため、ノロウイルスでは下痢止めなどの市販薬の使用は控え、少なくとも発症から1ヶ月間は注意し、食事は消化に負担のかからない食材で、便の固さに応じて食事も決めていくと良く、肉類や食物繊維豊富な野菜や柑橘類はNGなのでした。

また、特に免疫力の低い子どもなどは脱水症状や合併症を起こすこともあるので、無理をせず病院で点滴治療を受けることをおすすめしましたが、こうしたノロウイルスの再発予防には免疫力が大きく関わってくるので、気になる方は次の記事もチェックしましょう!
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「ノロウイルスへの免疫をつける効果的な方法!」についての記事はコチラ!?

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