ノロウイルスの時の便のにおいや色!血便が出た時の注意点も!

画像1ノロウイルスは冬に旬を迎える牡蠣などの二枚貝が原因食材となって起こることの多いウイルス性感染症で、激しい嘔吐や下痢の症状が出ます。

ただ、他の感染症や風邪などとの見分けがつきづらいので、ノロウイルスの時の便のにおいや色が気になるのではないでしょうか?

また、ノロウイルスの時に血便が出たらどのような注意点があるのでしょうか?

そこで今回は、ノロウイルスの時の便のにおいや色、また、血便が出た時の注意点について詳しくお伝えしていきます。

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ノロウイルスの時の便のにおいや色は?血便の時の注意点も!

ノロウイルスに感染すると、突発的に激しい下痢や嘔吐の症状が現れ、ひどい場合だと1日に20回以上トイレに行かなければならないほどの下痢が続き、脱水症状で入院治療を行う方もいるようです。

しかし、下痢や嘔吐、発熱といったノロウイルスの症状は、ロタウイルスなど他のウイルス性感染症や風邪などと似ているため見分けづらいので、次をチェックしてすぐに対処できるようにしましょう。

ノロウイルスの時の便のにおいや色は?

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ノロウイルスの下痢はかなり特徴的で、非常に水っぽい便が出るそうです。

そして、色は白、または淡い黄色で、米のとぎ汁のような下痢と表現されることが多いのですが、白い便が出るとビックリしてしまいますよね。

白い便は、白色便性下痢症といって、原因は肝臓で生成される黄褐色でアルカリ性の液体「胆汁」にあります。

そして、通常の健康な状態では、胆汁が正常に働いていることで便の色が黄色がかった色をしているのですが、ウイルスが胆道系に感染してしまうと炎症が引き起こされ、その結果、胆汁の排泄が低下するとされています。

そのため、ノロウイルスが感染することによって肝臓の機能が低下し、胆汁が出ていないので、便の色が白くなるのですね。

ただ、白色便性下痢症は、ロタウイルスの方が顕著に表れるので、ロタウイルスとの見分け方は「臭い」にあり、ロタウイルスの場合が「すっぱくて鼻につくような臭い」であるのに対し、ノロウイルスはかなり独特な「貝が腐ったような生臭い臭い」がします。

ノロウイルスで血便が出る時の注意点は?

こうしたノロウイルスによる下痢は、大人であれば1~2日で治まり、小さな子供でも3~5日程度で徐々に便の形が通常に戻っていくとされていて、普通は血便は見られないのですが、稀に腹痛が持続し、血便が続く場合は救急外来を受診しましょう。

そして、これは腸重積といって、腸が腸の中にもぐりこみ、腸が締めつけられることで激しい痛みがあったり、ひどい場合には腸の血液循環が悪くなって腸が壊死してしまうことで、特に乳幼児のノロウイルスの症状に多いそうです。

そのため、一定の間隔で繰り返し泣いたり、嘔吐を何度も繰り返したり、腹痛が続いて血便が続く場合はすぐに病院を受診する必要があります。

それから、発症して48時間以内であれば高圧浣腸という方法で治ることが多いのですが、高圧浣腸でも治らない場合や時間が48時間以上経過してしまった時には手術をすることになるので、大変ですよね。

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ノロウイルスでは脱水症状にも注意!?

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ノロウイルスでは、こうした下痢などの激しい症状が続くため、特に小さな子供は自分で水分を飲むことも困難になり、脱水症状に陥るケースが最も顕著だそうです。

そのため、次のような症状が現れたら、すぐに病院へ行くようにしましょう。

・水分を全く受けつけず、顔色が悪く、唇も渇いている

・泣いても涙が出ず、目が落ち込んでいる

・尿が半日以上でていない

・1日に6回以上、おむつがあふれるくらいの下痢が出て、嘔吐が止まらない

・機嫌が悪く、とろとろと眠りがちなとき

・皮膚が冷たく、皮膚の色も白っぽいとき

・定期的に激しく泣く

ノロウイルスでは、特効薬がないため、基本的には自宅で安静にしながら、ウイルスを便から排出しきるまで待つしかないのですが、その間に失われた水分や塩分を補給することができないと、上記のような脱水症状を起こしていまいます。

そして、この場合は病院で点滴治療を受けることでしか回復できないので、無理をせず、できるだけ早く病院へ行くようにしましょうね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、ノロウイルスの時の便のにおいや色、また、血便が出た時の注意点について詳しくお伝えしました。

まず、ノロウイルスの時の便の色は水っぽく白色をしていて、これは肝機能の低下によるものでしたが、こうした白色の便はロタウイルスでも見られる症状なので、臭いで見分けると良く、ノロウイルスの場合は貝が腐ったような生臭い臭いがするのでしたね。

そして、血便が出た場合は腸重積を発症している可能性が高いので、腹痛や血便が続いた場合は夜間でも救急外来を受診した方が良く、脱水症状も同じで、脱水が心配される顕著な症状が現れたら、無理をせず病院で点滴治療を受けると良いとのことでした。

ノロウイルスは多くの方がかかる感染症ですが、悪化すると腸重積のような合併症の危険もあるので、早めに対処し、そもそも感染しないように免疫をつける方法を次の記事でチェックしましょう!
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「ノロウイルスへの免疫をつける効果的な方法!」についての記事はコチラ!?

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