ロタウイルスによる脳炎や脳症の症状と治療法!後遺症についても

1ロタウイルスは全ての子どもが5歳までには感染するというほど感染力が強く、広く名前を知られているウイルスですが、脳炎や脳症を引き起こす原因にもなる怖い一面もあります。

そして、日本では毎年、冬の後半から春頃にかけてロタウイルスによる胃腸炎が流行しますが、そこで悪化して脳炎や脳症になると、どのような症状が出るかご存知でしょうか。

また、脳炎や脳症になってしまった場合の治療法や、後遺症があるのかどうかも気になるところですよね。

そこで今回は、ロタウイルスによる脳炎や脳症の症状と治療法や後遺症についてご紹介いたします。

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ロタウイルスによる脳炎や脳症の症状はコチラ!?

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ロタウイルスに感染した場合、胃腸炎の症状として発熱や下痢、嘔吐などが起こることが多いですよね。

そして、その2~4日後に意識障害や痙攣が生じた時は、ロタウイルスによる脳炎や脳症の初期症状が起きている可能性が高いのだとか。

具体的には、目を開かなくなったり、ぐったりとしていたり、逆に異常に興奮している状態になることもあるそうで、その後に痙れんが起きることが多いようです。

また、ロタウイルスによる脳炎や脳症の原因は、脳以外の場所がロタウイルスに感染したことによって、その炎症の際に体内で反応して生成した物質が脳に障害を引き起こす場合が多いそうです。

ロタウイルスによる脳炎や脳症の治療法や後遺症についてはコチラ!?

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ロタウイルスによる脳炎や脳症が起きた場合は、素人では治療できませんので、病院で迅速な対応をしてもらう必要があります。

そのため、痙れんや意識障害が起きていたら、すぐに救急車を呼び、病院で診てもらうようにしましょう。

病院では、まず痙攣を止めるために抗痙攣薬を投与し、同時に症状にあわせた薬の投与を行うようです。

そして、この痙れんや意識障害の症状がなかなか治まらずに長引くと、後遺症が残る確率が高くなると言われています。

その後遺症は、重度の痙攣のほか、てんかん、精神障害や運動障害などがみられ、死亡するケースも多い危険な疾患のようです。

ある資料によると、2009年9月から2010年8月と2010年9月から2011年8月にロタウイルス脳症についての全国調査が行われ、1365施設中958施設から回答があったそうです。

そのデータによれば、ロタウイルスに関連した脳症は年間44例あり、そのうち4例は死亡例で、予後は後遺症無しが59%、後遺症有りが24.6%、死亡が16.4%だったとの結果が出ているそうです。

もちろん、個人差がありますので後遺症がほとんど残らなかった人や、リハビリで回復できた人もいるようですが、重い後遺症の場合も多いため、発症時の早期発見と治療が重要だと言えます。

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ロタウイルスのワクチン接種についてはコチラ!?

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感染力が強く、重症化しやすいロタウイルスから乳幼児を守るためにWHO(世界保健機関)などではワクチン接種を推奨しているのだとか。

海外では数年前からワクチンの接種が行われ、現在では120ヵ国を超えており、日本でも2011年11月から接種が可能になりました。

しかし、ロタウイルスワクチンの接種対象は、生後6週から24週までの赤ちゃんと、年齢に制限があります。

そのため、まだロタウイルスに未感染の赤ちゃんがいて心配な親御さんは、病院で相談してみることをおすすめします。

また、ロタウイルスのワクチンは、ロタウイルスの病原性を弱めて増殖させ、精製してからシロップ状にした飲む生ワクチンで、注射剤ではないそうなので、赤ちゃんも怖がらずに摂取できますね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、ロタウイルスによる脳炎や脳症の症状と治療法や後遺症についてをご紹介いたしました。

ロタウイルスで胃腸炎になる子どもは非常に多いですが、脳炎や脳症になると死にいたるケースもあり、後遺症も重症化しやすいと言われています。

そのため、意識障害や痙れんが起きていたら、自分で何とか治そうとせずに、すぐに病院で診てもらうようにしてください。

また、24週までの赤ちゃんであればワクチン摂取もできますし、それ以外にも様々な予防策を行うことでロタウイルスから身を守るように心がけていきましょう。
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