赤ちゃんのアトピーの初期症状と対処法!ステロイドで完治する?

画像1赤ちゃんは、大人に比べて免疫力が低く、肌のバリア機能も弱いため、皮膚炎にかかるのは珍しいことではなく、乳児アトピー皮膚炎もそのうちの一つです。

そのため、赤ちゃんのアトピーはいつからなのか、その原因や初期症状、目のまわりなどへの対処法や、離乳食などのケア、さらには予防法についても知りたいのではないでしょうか。

また、赤ちゃんのアトピーでは、ステロイドで完治するのか、そして治った事例はあるのかといったことも気になりますよね。

そこで今回は、赤ちゃんのアトピーの初期症状と対処法や、ステロイドで完治するのかといったことについて詳しくお伝えしていきます。

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赤ちゃんのアトピーの初期症状と対処法は?ステロイドで完治する?

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赤ちゃんのアトピー、つまり乳児アトピー性皮膚炎は、生後3?5ヶ月をピークに発症し、季節では、11~3月の冬期は悪化しやすく、6~9月の夏期は軽くなりやすいそうです。

また、乳児期のアトピー性皮膚炎では、男の子より女の子の方が1.5倍患者数が多く、症状も重くなりがちで、第一子より第二子の方が重症化しやすいという傾向があります。

そして、アトピーは「体質」なので、何らかのアレルギーが関係し、そのアレルギーへの反応が強い子ほど皮膚の炎症が強くなり、アレルギーの原因は家の中のダニか、食物アレルギーであることが多いとされています。

それから、初期症状としては、顔や首、胸やひじ、ひざなどに多く見られ、汗をかきやすく、皮膚のバリアが弱いのに肌と肌がこすれて、刺激をうけて湿疹が出るとされています。

そして、見た目には関節部分の皮膚が切れたりする典型的な症状をはじめ、貨幣状などさまざまな形の湿疹が現れ、かなりかゆみを伴うために、?いてジュクジュクしたり、新たな細菌が紛れ込んで、全身に炎症が広がるとびひ状態になってしまいます。

ただ、赤ちゃんは皮膚の表層が薄いため、幼児期から大人にかけての「アトピー性皮膚炎」のような皮膚の表面が乾燥してはげてくるといった症状が現れることは少ないそうなので、安心ですね。

赤ちゃんのアトピーへの対処法は?ステロイドも

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赤ちゃんのアトピーで皮膚科を受診すると、ステロイド外用剤を処方されますよね。

ただ、ステロイドの使用によって一時的に湿疹は治まりますが、塗るのをやめるとまた湿疹が現れます。

これは、ステロイドの強い抗炎症作用でかゆみは一時的に止まるのですが、ステロイドの皮膚の免疫力を下げる作用で、肌が持つ本来のパワーが衰え、薬を止めた途端に発疹がひどくなりやすいためです。

そのため、赤ちゃんのアトピーでステロイドによって完治したという事例は特にありません。

そして、赤ちゃんは1歳までこの乳児アトピー性皮膚炎を繰り返しますが、徐々に良くなり、患者の8割は1歳までに完治すると言われています。

なので、赤ちゃんの皮膚に湿疹が現れ、乳児アトピー性皮膚炎と診断された場合は、原因である食物アレルギーを検査したり、家の中のダニ退治を行ったり、スキンケア用品を見直すなど基本的な対策をとるようにしましょう。

特に、食物アレルギーの検査上のピークは1歳頃が適切とされているので、離乳食では、卵や牛乳など乳児がアレルギーを発症しやすい食べ物は少なくとも1歳までは食べないようにすると安全です。

ただ、間違えがちなのが食物アレルギーと乳児アトピー性皮膚炎が同一のものだと考えることですが、食物アレルギーはアトピーのごく一部の原因に過ぎず、食事制限をしすぎたところでアトピーが治るとは限らないので注意しましょう。

そして、ダニ対策やクリームなどを見直しても、なかなか治らない場合は、1歳頃までに自然と治るのを待つのがよいでしょう。

それから、かゆみがよほどひどく、とびひ状態にならない限り、必要以上にステロイドを使う必要はないので、医師に相談して治療をしていくことをオススメします。

また、目のまわりに湿疹ができた場合は、皮膚がとても薄く、ステロイドを塗ると赤く腫れたり、万一目の中にステロイドが入ると危険なため、目の周りへのステロイドの使用は避けて、ワセリンなどを塗って対処すると効果的です。

赤ちゃんのアトピーの予防法は?

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赤ちゃんのアトピーの予防法には、

・ダニ対策

・食物アレルギー対策

・肌に触れる物対策

の3点が大切です。

そのため、まずはダニが好む高温多湿の環境を避けるために、夏場はこまめに窓を開けて室内の風通しを良くしたり、寝具の手入れをこまめに行うようにしましょう。

そして、食物アレルギーに関しては、特にアレルギーを起こしやすい卵、牛乳などは1歳までに控えると良いですが、それ以外は気にしすぎることなく、バランス良く離乳食をとらせるようにすることをオススメします。

さらに、赤ちゃんの肌はとても敏感で、バリア機能も低いので、低刺激で赤ちゃんにも安心して使えるクリームや石鹸を選ぶようにし、衣服や寝具も肌に優しい素材を選ぶと安心です。

それから、お母さんが神経質になりすぎると、赤ちゃんのストレスになり、それがアトピーを起こす原因にもなるので、無理をしすぎないようにすることも大切ですよ。

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赤ちゃんのアトピーと乳児湿疹との違いは?

生後1ヶ月から1ヶ月半頃の赤ちゃんに現れる湿疹に「乳児湿疹」があり、ほほやおでこを中心に湿疹が現れるので、医師によってはこの状態をアトピーと診断してステロイドを処方されます。

ただ、乳児湿疹にステロイドを塗ると余計にひどくなることがあるので、おかしいなと思ったら別の医師に診断してもらうようにすると良いでしょう。

そして、乳児湿疹の場合は、赤ちゃんが母親の母体から受け取った女性ホルモンの影響で皮脂の分泌が活発になったことで起こるものなので、特別な治療は必要なく、脂分を落としすぎて乾燥させないように注意し、肌の状態をよく見ながら、ワセリンなどで保湿しましょう。

ただし、赤みを帯びたり、ジュクジュクと化膿してしまったら、スキンケアだけでは治らないので、もう一度病院へ行くと適切な薬を処方してもらえますよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、赤ちゃんのアトピーの初期症状と対処法や、ステロイドで完治するのかといったことについて詳しくお伝えしました。

まず、初期症状には、顔や首、胸やひじ、ひざなどにプツプツと痒みを伴う湿疹が現れ、皮膚が切れるものが典型的で、貨幣状のものまで様々あるのでしたね。

そして、ステロイドを塗ると一時的にかゆみは治まりますが完治はできず、皮膚の免疫力が低下して症状がひどくなることもあるので、食べ物やダニ対策など考えられる原因に対して対処しながら、1歳を迎えて自然と治るのを待つと良いのでした。

また、生後1ヶ月頃のおでこの湿疹は乳児湿疹でアトピーとは違うので、ステロイドは使わず、保湿を行うと良いのでしたね。

赤ちゃんの皮膚炎は珍しいことではなく心配し過ぎなくても大丈夫なので、お母さんも無理のない範囲でアトピー予防や、症状を少しでも和らげられるよう対処しましょうね!
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