虫刺されで化膿して腫れたら膿を出すべき?止まらない時の薬は?

画像1夏の暑い時期など、虫に刺されてかゆみや痛みが生じますが、かゆみが我慢できずに手でかいてしまうと、化膿してしまいますよね。

そして、虫刺されの炎症部位が大きく腫れて膿がたまるのですが、詳しい原因は何なんでしょうか?

また、虫刺されで化膿して腫れた時の薬や、膿を出すべきか、膿が止まらない時はどうしたら良いのかなども知っておきたいですよね。

そこで今回は、虫刺されで化膿して腫れたら膿を出すべきかといったことや、止まらない時の薬について詳しくお伝えしていきます。

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虫刺されで化膿して腫れるのはなぜ?膿は出すべき?薬も!

虫刺されで化膿して腫れるのはなぜ?

虫刺されとは、虫が人間の皮膚を刺したり、吸血する時に毒成分や唾液腺成分を皮膚に注入するため、それらの物質に対するアレルギー性反応でかゆみや痛みが生じるとされています。

そして、虫による皮膚アレルギー反応は2種類あり、虫刺されの直後から15分後の間にかゆみを伴う発疹が生じるものは即時型アレルギーで、1~2日後に発疹や水疱が生じるものが遅延型アレルギーとされています。

また、虫刺されと一言で言っても、蚊やダニ、ブヨやアブなど、様々な虫がいて、症状の現れ方も異なるのですが、ほとんどの場合にかゆみや痛みを伴います。

そのため、そのかゆみや痛みが我慢できず、手でかいてしまい、その手を介して傷口に細菌が入り込んで、化膿してしまうのです。

そして、ひどい時には化膿した部位を中心に皮膚が大きく腫れてしまい、歩けないほどの痛みに襲われるので、困ってしまいますよね。

それから、化膿して腫れるほどの痛みやかゆみを伴う場合は、ブヨが原因であることが多いそうです。

ちなみに、ブヨは、体長2~4mm程度の大きく黒い虫で、主に高原や山間部の水辺に多くいるので、キャンプなどのレジャーで被害に遭うことが多いですが、家の庭などでも刺される可能性はあります。

そして、次のような症状の特徴があるので、チェックしておきましょう。

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・咬まれてから1~2時間後に症状が現れる

・咬まれた部位から出血と、ピリピリとした痛みを感じる

・さらに激しいかゆみや痛みが生じ、場合によっては高熱を発する

・患部がパンパンに腫れて、歩けないほどの痛みに襲われることもある

ブヨの場合は蚊と違って、皮膚を咬みちぎられるので、刺された直後に出血するのが特徴ですので、よく覚えておくと良いでしょう。

膿は出すべき?薬も!

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ブヨなどの虫刺されで炎症部位が腫れて化膿した場合は、まずは患部を清潔にしてから、よく洗った手の爪で傷口を挟んで、膿を搾り出すようにしましょう。

また、市販でも購入できる「ポイズンリムーバー」を使うと、注射器状になっていて、清潔な状態のまま毒を絞り出すことができるので、オススメです。

(関連記事:ポイズンリムーバーの使い方や効果とおすすめ!にきびには?

それから、刺された直後であれば冷やすのではなく、温めるようにすると良く、自宅にいるのであれば43度以上の熱いシャワーを30分以上あてるようにすると、熱に弱い特徴があるブヨの毒の症状を抑えることができます。

こうした応急処置を行った上で、ステロイド剤と抗生物質の両方が配合されていて、化膿をともなう発疹にも効果のある、次のような塗り薬を使うと良いでしょう。

・フルコートF(田辺三菱製薬)

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抗生物質のフラジオマイシン硫酸塩を配合しているので、少しジクジクした痛みとかゆみを伴う発疹に効果的です。

・ベトネべートN軟膏

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市販薬でも最も強いステロイド成分と、フラジオマイシン硫酸塩を配合し、虫刺されの炎症に効果的です。

ただ、こうしたステロイド薬は、使用上の注意を守る必要があり、炎症部位が少し光る程度に塗るだけで良く、必要以上に塗らないようにしましょう。

また、ステロイドの作用で肌の免疫力が下がるので、1週間以上使用し続けるのは控えた方が良く、もし発疹が悪化するようなことがあればすぐに使用を中止しましょう。

そして、この2種類の薬は薬局で購入できますが、虫刺されの症状がひどい場合は、できるだけ病院を受診して医師に処方された薬を使うと良いでしょう。

虫刺されの膿が止まらない時は?

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虫刺されの傷口から膿を絞り出し、薬を使っても膿が止まらない場合は、結節性痒疹に感染している可能性があり、これは豆粒程度の硬く盛り上がった発疹が多発して、ひどい場合は数年間も症状ガ続いてしまう慢性湿疹なので、注意が必要です。

そのため、自宅での膿を出す治療などでは対処ができず、医療機関で患部をわずかに切除し、顕微鏡で検査を行って、結節性痒疹の診断が確定したら治療を行っていきます。

そして、ステロイド外用薬を用いて発疹を治療していくか、発疹が広範囲に及ぶ場合は、パーミロールという透明な粘着剤入りのポリウレタンフィルムを使用して、患部を覆う治療を行うこともあるそうです。

これによって手でかいてとびひ状態になるのを防ぐことができて、薬もきちんと浸透して早めに症状を和らげることができるそうですよ。

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ダニにも注意!家の外に生息しているダニって?!

ダニと言えば、家の中で布団や衣服に潜り込んでいる虫のイメージですが、屋外にも「マダニ」と言うダニが生息していて、これに咬まれると危険です。

そして、マダニによって重症性血小板減少症候群(SFTS)という感染症を引き起こしてしまうのですが、この病気はまだ治療法が確立されておらず、命の危険のある恐ろしい感染症とされています。

また、マダニに咬まれると、かゆみが生じないことが特徴で、咬まれていることに気づかずに悪化してしまい、感染症を引き起こしてしまうので、皮膚に覚えのない赤い点や腫れができていて、かゆみがないのであれば注意が必要です。

さらに、野山に入った後で、発熱や嘔吐、下痢などの症状が現れた場合は、感染症を引き起こしている可能性が高いので、できるだけ早く病院を受診しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、虫刺されで化膿して腫れたら膿を出すべきかといったことや、止まらない時の薬について詳しくお伝えしました。

まず、虫刺されで化膿して腫れたらブヨが原因のことが多く、放っておくと歩けないほどの痛みも生じるため、膿は清潔にした手の爪などで搾り出し、ステロイドと抗生物質が配合された薬を塗って対処するのでしたね。

ただ、膿が止まらなくなる時は結節性痒疹の可能性があるので、皮膚科で傷口を削って検査をし、ステロイドやフィルム状の薬で処置するとのことでした。

さらに、野山に生息するマダニに咬まれるとかゆみがないので気づかないまま悪化し、命の危険もある感染症を発症するので、キャンプなどの後に下痢や嘔吐が止まらなくなったら、病院を受診すべきとのことでしたね。

たかが虫刺されと軽く見ずに、毒性のある膿がたまったらきちんと対処して早めに治しましょう!

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