溶連菌で鼻づまりや鼻血や鼻水が辛い時の対処法と注意点!

画像1溶連菌は5歳から15歳までの子供が感染しやすい細菌で、大人もかかることがあり、しっかりと対処しないと体の中に細菌が残って他の病気と合併しやすくなります。

そして、溶連菌による合併症は様々なものがあり、鼻づまりが起きたり、鼻水や鼻血などの症状が現れた時は注意が必要です。

そのため、溶連菌で鼻の症状が辛い時の対処法や注意点や原因を知っておいた方がよいでしょう。

そこで今回は、溶連菌で鼻づまりや鼻血や鼻水や辛い時の対処法と注意点について詳しくお伝えしていきます。

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溶連菌で鼻づまりなどの症状が出るのはなぜ?鼻血も!

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溶連菌に感染すると、発熱や喉の激しい痛みに加えて、口の中も舌が白くなったり、口内炎が現れたり、さらに胸の辺りから全身にかけて赤い発疹が現れることもあるそうです。

ただ、こうした症状には個人差があり、中には発熱や喉の痛みと舌の症状くらいしか現れないこともあるため、風邪などと間違えて放ったらかしにする方もいます。

また、溶連菌の感染の確認が遅れてしまい、病院で検査を行い、溶連菌の感染の有無が明らかになった場合でも、抗生剤の副作用が辛いことや、飲みきる前に症状が緩和されることが原因で、薬を自己判断で中止してしまう方が多いです。

これによって、細菌が体の中に残ると、溶連菌を何度も再発したり、感染してから1ヶ月以内に様々な合併症にかかる危険性があるので注意が必要です。

そして、そのうちの1つに副鼻腔炎という病気があり、これは副鼻腔(鼻腔に隣接した骨内にある空洞)の炎症で、鼻水や鼻づまり、咳、頭痛などが現れます。

さらに細かく言うと、鼻の奥がツンツン痛んだり、喉の上部がかゆく、透明の鼻水が出たり、たまに黄色っぽい鼻水や痰が出て、むせるような咳が出て止まらなくなるのです。

また、溶連菌で鼻血が止まらなくなることもありますが、これは37℃~38℃(子供は元々体温が高いので、37.5℃以上)の間の微熱が長く続くことにより、体の活気が低下し、現れる症状だそうです。

溶連菌で鼻の症状が辛い時の対処法と注意点!

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溶連菌で副鼻腔炎を合併した場合は、耳鼻科を受診し、ネプライザー治療といって鼻や口から薬剤を吸入し患部に当てて鼻の通りを良くする治療などを行います。

また、場合によってはマクロライド系の抗生物質を少量ずつ長期間投与することもあるようです。

そして、副鼻腔炎の症状は子供の方が治りやすく、大人の方が長引きやすいとされており、溶連菌の抗生剤を途中でやめてしまうのも大人に多いので注意が必要です。

それから、もしも長い間治らず、激しい頭痛や、匂いが分からなくなったり、首が前に曲がらないほどの痛みを感じるようであれば、髄膜炎を併発している可能性があります。

これは、細菌が脳にまで入ることで炎症を起こして生じる病気で、大変危険なので、少しでも不安を感じたら病院を受診してできるだけ早く適切な処置をとるようにしましょう。

また、鼻血を出してしまった場合の基本の対処法は次の通りです。

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・上を向いて首をとんとん、鼻にティッシュ…はNG!?

上を向いてしまうと、止血の効果どころか鼻血が喉に流れてきてしまうのと、ティッシュを詰めると鼻の粘膜を傷つけやすいので逆効果です。

そのため、正しい対処法は、椅子に座らせ、下を向かせ、鼻の中央部をぎゅっとしっかりつまんで抑え、「圧迫止血」を行います。

そして、鼻からたれてくる鼻血をティッシュなどで受け止めながら、だいたい5分~10分ほどすると自然と止まるそうです。

それから、子供は鼻血を出しやすく、粘膜が元々弱い子は日常茶飯事という場合もありますが、子供の鼻血は白血病など危険な病気のサインである場合があります。

そのため、溶連菌以外でも、しょっちゅう鼻血を出しているようであれば、一度耳鼻科を受診して医師と相談すると良く、ささいな変化に良く気を配るようにしましょうね。

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溶連菌の合併症はこんなにたくさんある!予防するには?

溶連菌は、ぱっと見では症状が風邪と似ていて、1週間程度すると治るので、比較的軽い病気に見られがちですが、実はかなり多くの病気と合併しやすい怖い細菌です。

そして、合併症の代表的な症状には、今回紹介した副鼻腔炎以外にも、次の6つもあるそうです。

1)中耳炎

中耳の部位に菌が入り込み、炎症を起こして痛みや耳だれの症状が起こり、特に抵抗力の弱い子供がなりやすいとされています。

2)気管支炎

溶連菌の細菌が体の中に残ることによって、気管支が炎症し、咳や痰などの呼吸器症状が引き起こされます。

3)リンパ節炎

気管支炎と同じく、溶連菌の細菌が体の中に残ることによって、リンパ節に炎症が起こり、首のリンパ節が強く腫れて痛み、さらに髄膜炎などを併発する危険があります。

4)急性腎炎

溶連菌感染症からの合併によって、腎臓に炎症が起こる病気で、尿に血液が混じり、むくみや高血圧なども生じて、食事制限や抗生剤の投与といった治療が必要になります。

5)リウマチ熱

溶連菌感染症からの合併によって、体の様々な関節が炎症を起こし、心臓弁膜症を併発すると、その後も長期間にわたってリウマチ性心炎の治療を続けなければならなくなり、重く注意が必要な病気です。

6)血管性紫斑病

溶連菌が原因で免疫反応に異常が起こり、紫紅色の班や関節炎、腹痛や嘔吐などが現れる病気です。

そして、コーラのような色の血尿や、尿が出なくなるなどの症状が現れた場合は合併症が起きている可能性があり、長期入院が必要になるため、できるだけ早く病院へ行きましょう。

合併症の予防法は?

溶連菌による合併症が現れるのは、感染から1ヶ月以内が多いとされています。

そのため、まずは溶連菌の抗生剤を処方通りに飲みきることが前提ですが、その上で医師の指示通りに尿検査を行ったり、少なくとも感染から1ヶ月以内は安静にして、体の変化をよく観察することが大切です。

そして、合併症にかからなかったとしても、溶連菌に感染した後の体は免疫力が低下していて、じんましんなどが生じやすい状態なので、無理をせず、栄養と睡眠をしっかりとって体の免疫力を上げるようにしましょうね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、溶連菌で鼻づまりや鼻血や鼻水が辛い時の対処法と注意点について詳しくお伝えしました。

まず、溶連菌で鼻に症状が現れるのは、溶連菌の抗生剤を最後まで飲みきらなかったことなどにより体の中に細菌が残って、副鼻腔炎と合併している可能性が高いとのことでしたね。

そのため、こうした症状が現れたら病院を受診し、鼻の通りを良くする治療や抗生剤の投与を行って治療しますが、もし長引いて激しい頭痛などが起きたら髄膜炎の危険性もあるので、なかなか治らないようなら再度病院を受診すると良いとのことでした。

そして、溶連菌感染症と合併する病気には副鼻腔炎以外にも6つもあり、中には長期入院が必要なものもあるので、抗生剤は必ず飲みきってきちんと細菌を退治し、完治した後も1ヶ月以内は無理をせず、尿検査なども行って合併症を予防するようにしましょうね!

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