とびひにリンデロンvg軟膏を使う時の注意点!悪化の危険性は?

とびひは、あせもや虫さされ、湿疹などの炎症部位のかゆみを手でひっかいた時に細菌がまぎれこむことによって現れる病気です。

そして、皮膚科など病院を受診すると、院によって処方薬が異なることがあり、中にはリンデロンvgを処方する場合もあるそうです。

ただし、とびひにリンデロンvgを使うと悪化の危険性があり、特に顔への使用には注意が必要です。

そこで今回は、とびひにリンデロンvg軟膏を使う時の注意点や、悪化の危険性について詳しくお伝えしていきます。

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とびひの治療方法!

とびひは、皮膚炎の炎症部位に黄色ブドウ球菌や溶連菌といった細菌が入り込んで生じる感染症であるため、基本的には、病院での感染症に対する治療が必要になります。

そして、皮膚の中で繁殖している細菌を駆除する抗菌作用のある内服薬と、皮膚の表面の化膿やかさぶたを治す抗生剤入りの外用薬の両方が必要になるのです。

それから、病院では、内服薬については原因菌によく効くペニシリン系の抗菌薬などを処方する所がほとんどですが、軟膏薬は院によって薬が異なる場合があるようです。

その中で、病院で処方してもらった薬を使っているが、なかなかとびひが治らないケースに、リンデロンvg軟膏を処方されている場合が多いのですが、何故でしょうか?

とびひにリンデロンvg軟膏を使う時の注意点や、悪化の危険性はコチラ!

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リンデロンvg軟膏は、湿疹やじましん、虫さされ、皮膚炎など様々な治療に用いられる汎用性の高い薬で、副腎皮質ホルモン配合の(ステロイド)軟膏薬です。

そして、ステロイド外用剤のもつ免疫抑制作用が、皮膚上の細菌の増殖を誘発し繁殖させてしまうため、一般的にはリンデロンvg軟膏はとびひには向かないとされています。

そのため、病院でとびひにリンデロンvg軟膏が処方されるのは、「じゅくじゅくと化膿している水疱がないとびひ」の場合のみです。

つまり、症状がまだ軽く、水疱が破れる前のとびひなどの時、リンデロンvg軟膏に入っている抗生剤で炎症の痛みやかゆみを抑える目的で処方されるのです。

それから、ステロイドを使用する際には、使用部位などへの注意点もあるので、リンデロンvg軟膏を使用する時は、必ず次のようなポイントを守るようにしましょう。

・水疱が破れ、内容液が出ているとびひや、さらに分厚いかさぶたができている場合は、リンデロンvg軟膏を使用しない。

・初期症状であっても、顔や首のまわりなど、皮膚が薄い部分にステロイドを使うと、皮膚が赤らむなどの副作用が生じるため、リンデロンvg軟膏を使用しない。

・使用量や頻度は必ず医師の指示に従い、使用期間は長くても1週間以内にとどめ、それ以降症状が長引く場合は再度病院を受診する。

・症状が悪化したり、副作用を感じたら、すぐに使用を中止し、再度病院を受診する。

このように、リンデロンvg軟膏は通常は汎用性の高い薬で、家庭に一つ常備している方も多いと思いますが、とびひに使う時は病院で処方されたものを使用しましょう。

そして、必ず使用上の注意を守って、とびひを悪化させることがないように注意しましょう。

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とびひに効果のある一般的な治療法はコチラ!

とびひの軟膏薬でリンデロンvg軟膏よりも一般的に処方されるのは、ゲンタシン軟膏という薬で、細菌感染を起こした皮膚に効果のある殺菌作用のある軟膏です。

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そして、アミノグリコシド系の抗生物質が配合されており、これはとびひの原因である黄色ブドウ球菌や溶連菌へも効果のある薬とされています。

そのため、感染後にさらに手で引っ掻くことによって細菌が増え炎症が悪化するとびひの2次感染にも効果的で、とびひをできるだけ早く治すことができます。

それから、リンデロンvg軟膏と違いステロイド配合薬ではないので、副作用の報告はほとんどないとされています。

なので、比較的安心して使うことができますが、用法用量を守らず使用すると、不調を訴える方もいるようなので、病院での処方量と服用の頻度を守って使用しましょう。

このように、ゲンタシン軟膏はとびひの治療に適した薬ですが、それでもなかなかとびひが治らず、再発するケースもあり、その原因は次の3つが考えられます。

・手の爪が伸びていて汚れがたまっており、その手で炎症部位を触ることで細菌を繁殖させてしまっている

・抗生剤は使っているが、内服薬を使用していないか、治療の途中で服用をやめてしまっている

・食欲の低下などにより栄養バランスが悪く、かゆみで睡眠が充分にとれないため、免疫力が低下し、体の自然治癒力が衰えている

とびひは、単なる皮膚炎のように軽く見られがちですが、症状によっては重症化する感染症で、ちょっとした皮膚接触だけでうつる感染力の高い病気です。

そのため、日頃から爪は短く丸く切り揃え、手洗いを徹底して清潔な肌環境を保つようにし、もしも感染してしまったら、医師の指示通りに最後まで薬を服用するようにしましょう。

また、もしも服用を途中でやめてしまうと、細菌が体の中に残り再発したり、重症化して体中の皮膚がただれる症状や、腎臓への合併症が現れる危険性もあるので、注意しましょう。

それから、体が内側から治ろうとする力も必要なので、食欲が低下しても食べやすい雑炊や野菜スープなどで、必要な栄養素はしっかりとりましょう。

そして、かゆみや痛みが辛く、どうしても眠れない場合は病院で相談すると、かゆみなどに効果のある抗ヒスタミン剤の内服薬を処方してもらえることもあります。

それで、しっかりと睡眠をとることを優先し、体を充分に休めて1日も早くとびひを治すように力を蓄えるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、とびひにリンデロンvg軟膏を使う時の注意点や、悪化の危険性について詳しくお伝えしました。

まず、リンデロンvg軟膏はステロイド配合のため、免疫抑制効果があり、とびひの原因菌をさらに繁殖させるので症状を悪化させてしまうとのことでしたね。

そのため、とびひでは初期症状のみリンデロンvg軟膏を使用でき、その際も顔など皮膚の薄い部分への使用や、長期間の使用はステロイドの副作用が心配されるため避けるようにとのことでした。

そして、とびひの一般的な治療薬のゲンタシン軟膏は、ステロイド非配合薬で殺菌作用が高く、原因菌にも効果的なので、内服薬と共に医師の指示通りに使用すると効果的とのことでした。

このように、とびひには適切な処置が定められているので、個人でケアを行わず、病院の指示に従って治療をし、日頃から衛生習慣や免疫力を向上させる生活習慣をしっかり意識するようにしましょう。

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